— Frequently asked Questions
一般的な鍼灸院に寄せられる質問や、当院に寄せられた質問から、よくいただく内容をまとめました。
これから治療をご希望される方、鍼灸がちょっと怖いなと思われている方に少しでも鍼治療を知っていただければと思っております。
-
Q.どのコースを選ばれる方が多いですか?
当院はどちらかというと30-60歳くらいまでの方が多く、60歳以上よりも20代の患者さんが多いです。
更に、コースの内容から男女でも違いがあるので、そこら辺を加味して書きますね。
【男性の場合】
比較的トレーニングやスポーツをしている方が多いですが、そうでない方もたくさんいらっしゃいます。
90分のコースを選ばれる方が一番多く、その次にオールリセットを選ばれる方が多いです。
理由としてはその二つにはオイルトリートメントを組み込むことができるのですが、そのオイルトリートメントがかなりしっかりと圧を加えて押すので、そういうやり方をしているところがほとんどないためだということです。
リラクゼーション的に撫でるオイルトリートメントではなく、本当に指圧のようにしっかりと押すやり方なので、筋肉疲労に対してとても実感があるということです。
また、トレーニングやスポーツをしていない方でも月に一回のんびりメンテナンスをしたいという方がこの二つのコースを選ばれる方が多いです。
オイルトリートメントが特に好きではないという方は60分のベーシックコースを選ばれます。
【女性の場合】
主婦の方からお仕事をされている方まで幅広くいらっしゃいます。
60分のベーシックコースを選ばれる方が一番多く、仕事で疲れがたまりがちな方は90分のコース、ちょっと顔のコンディションもという方は美容鍼のコースを選ばれます。
主婦の方や子育て世代の方は60分のベーシックで疲労を取りたいという方が多いです。
30分のコースを希望される方も多いのですが、初回の場合は60分以上のコースにのみ初回2000円割引が適用されるので、30分のショートコースが4000円、60分のベーシックコースが4800円という金額になるために、ほとんどの方は初回は60分を選ばれます。
30分のコースは本当に部分的にしか鍼をできないので、実は2回目以降30分コースを選ばれる方はほとんどいません。。。
ご予約の時に相談された方に、60分コースの途中で「ここまでが大体30分のコースです」と伝えるのですが、かなり内容が違うので終わった後に『次も60分でお願いします』という方がほとんどという感じですね。
とこんな感じで年代やお仕事内容によってもちょっと変わるのですが、一度60分ベーシックでお試しいただくか、せっかく割引がつくので90 or オールリセットを安くやってみるかと言う感じでみなさん決めているようです。
-
Q.鍼治療の内容は鍼灸院によって違うんですか?
初めて来院された方々に「今まで鍼をやったことがありますか?」と聞くことが多いのですが、その時にお答えするような内容です。
鍼には様々な流派というかやり方があり、今まで鍼をうったことがある方でもやり方が違う鍼灸院さんだと全く違う内容を行うためです。
例えば、一回の鍼治療に鍼を5-10本くらいしか使用しないところから、100本くらい使うところもあります。
また、金額設定が安い場合は施術時間が違うことが多いのですが、この金額設定によっても内容が変わることが多いです。
当院の場合は、基本的になのですが、60分のコースの場合【着替えの時間などを含まない60分】と言う設定にしています。
つまり、60分のご予約の場合90分の時間を確保して着替えやベッドメイク、患者さんがバッティングしないようにお時間を設定しています。
更に、初めての方は症状などのお話を聞く時間も別になっています。
と言うのも、施術内容的に結構パンパンに詰め込んでしまっているので、着替えの時間を60分に入れてしまうと実際は45-50分くらいの施術時間しかなくなってしまうんですよね、それでは正直終わらないんです(笑)
鍼をして、軽いマッサージを入れつつ更に鍼を入れるのですが、鍼の手法的に鍼を入れてから少し置いておく時間があるんです。
うつ伏せと仰向けそれぞれで鍼をするだけでもちょっと時間が足りないんです。
なので、施術内容だけで60分使うと言う方法にしています。
また、鍼の本数が他鍼灸院さんよりもかなり多く、鍼も衛生面で問題ないメーカーのものを使用しているので少しコストがかかったりしています。
ちょこっと施術料金が割高だなと思われる方も多いかもしれませんが、こう言う理由から計算している部分もあり、いらっしゃった患者さんからは『内容と都内ということを考えても全然高くない、むしろ安い方』と言うお話を頂いたりします。
感謝感謝です。
60分のものでもちょこっとマッサージが入ったりするので(症状によりますが)、純粋に鍼だけをする治療院さんとはちょっと違うのかもしれません。
満足度というものを考えた結果こういうやり方になったのですが、実はちょっと他の鍼灸院さんとは内容が違うのかもしれませんね。
実際に私自身が鍼灸院に行っても鍼だけで終わりというところがほとんどでしたから。
-
Q.鍼灸院で金額設定が違うのはなぜ?
鍼灸院には病院の様にこの治療をするといくらと言う共通の設定がありません。
それは健康保険保険適用ができないと言う部分が大きな理由です。
詳しくは下記のコラムを読んでみてください、鍼灸院がどうやって価格を決めているのか、当院がどうしてこの価格なのかがお分かりいただければ幸いです。
鍼灸院の選び方【価格設定や施術内容】
鍼灸院の価格設定
-
Q.トレーニングやスポーツの疲労に鍼が効くのはどうして?
まず、トレーニングやスポーツでの対応は大きく二つに分かれます。
怪我と疲労。
怪我に関しては鍼灸では対応できない場合も多いのですが、ひねってしまって痛めたなどの炎症に関しては鍼がとてもよく効きます。
疲労に関しては基本的にオーバーユース(筋肉を使いすぎ)のことが多く、これも鍼灸がとても効きます。
腰痛などもオーバーユースに含まれるのですが、この筋肉に対して鍼が効くのは2つの理由に大まかに分けられると考えています。
筋肉は収縮しやすく緩みにくい
筋肉というのは、基本的には収縮しやすい性質があり、緩めるのにはエネルギーが必要になります。
エネルギーが筋肉に供給されないと筋肉は緩まないんです。
【死後硬直】というのが典型的な例で、エネルギーがなくなるとどんどん収縮します。
なので、オーバーユースになると筋肉は収縮しっぱなしになるんですね、鍼はそれを緩めるので効果が出せるのです。
鍼を刺すと筋肉は緩むんです、感覚の鋭い方は鍼を刺した時に筋肉が緩むのが実感できるほどです。
この時に、筋疲労があればあるほど奥にズーンと響く感じがあることが多いです。
ちなみに、どうして緩むかは・・・わかっていないんですね。
筋肉が痛むのは発痛物質があるから
痛みというのは脳で感じます。
オーバーユースで硬くなりっぱなしの筋肉は、そこに問題があるということなので、痛みで異常を知らせようとします。
その時に、痛みを感知してほしい場所に発痛物質が生産されます。
この発痛物質がある場所に対して脳は「痛い」という感覚を出します。
実は、もうその場所には問題はないのに発痛物質だけが残ってしまう場合があるんですね。
その物質を鍼を刺すことで血流を促し流してしまおうというのが鍼のやり方。
ペインクリニックなどでも同じような手法が使われることがあります。
鍼を刺すと傷ができるので、その傷を治そうと血液が集まります、また筋肉が緩むことで血液が入りやすくなります。
そういう筋肉内の物質を流すことで痛みを取るんです。
つまり、この二点が改善されれば嘘のように痛みが消えることがあるんですね。
当院のようにガッツリと鍼を刺すやり方は、筋肉の症状に対してとても相性がいいのです。
ちなみに、肩こりや腰痛に鍼が効く原因も。。。実はこの二つの理由の場合が多いんです(腰痛のタイプによります)。
-
Q.トレーニングやボディビルをしている人の対応が得意なのはなぜ?
トレーニングやボディビル、コンタクトスポーツをしている人は一般の人よりも筋肉の厚みが全然違います。
人によっては倍以上の厚みがあったりするのです。
一般的によく使われる針は3-5cm程度の鍼の長さなのですが、筋肉の厚みがある人の腰や臀部に鍼をする場合、その長さでは全く足りないのです。
7-10cmほどの長さの鍼を常備し、その鍼を使い慣れているというのが大事です。
長い鍼ほど刺すのが難しく、慣れていないと筋肉に刺すことができません。
また、深く刺そうとするほど、筋肉に「刺さった」と言う感覚がわからないと怖くて刺せないものなのです。
特に背中は感覚がわかっていないと気胸(肺と胸膜の間に空気が入り呼吸ができなくなる)のリスクがあるためになかなか刺せません、刺さらないと言うことは筋肉内の血流を変えられないので効果が得られにくいと言うことです。
当院ではそう言う方の対応に慣れているので得意だと言うことです。
また、総じてトレーニングをしっかりされている方は筋肉の硬さというのは柔らかい方が多いのですが、やはり厚みのある筋肉に圧を加えるには体重が必要になってきますので、オイルトリートメントなどをする際にも慣れている方がしっかり対応できるのです。
-
Q.オールリセットはどうして男性専用メニューなのですか?
-
Q.マッサージと鍼って何が違うんですか?
マッサージは体の表面から押したり揉んだりすることで筋肉を柔らかくする手法です。
鍼というのは体に鍼を刺すことで筋肉を柔らかくする方法もあるのですが、全身の状態を調整することに重点を置いています。
今の肩こりや痛みなどを今後起こさないようにしていくということも考えているということですね。
もちろん、筋肉を柔らかくすることだけを目的とした鍼をする人もいますし、全身の体調を考えてマッサージする人もいます。
私の実感としては、筋肉を緩ませる効果も鍼の方が優れていると感じているため、私は両方の手法を組み合わせて使っています。
両方にメリットとデメリットがあるのでその都度選ぶのがいいと思います。
《マッサージ》
メリット=体の表面しか触らないので出血などのリスクがない、心地よさがわかりやすい
デメリット=圧を加えるので、やりかたが悪いと骨折をしたり、激しい炎症がある場合には逆効果になる
《鍼灸》
メリット=こりや痛みに対しての効きがとても良い、内科的な症状にも対応できる
デメリット=出血のリスクがあったり気胸のリスクがある、効果が出すぎてのぼせたりすることがある
デメリットにかんしては、一般的なきちんと勉強をされている施術者なら心配はないのですが、マッサージに関しては解剖学やリウマチ、骨粗しょう症などのを勉強していない施術者も多いので注意が必要です。
詳しくはコラムも読んでみてください。
https://5elements-higashinakano.com/columns/マッサージも鍼も同じ?/
-
Q.鍼って血管や神経に刺さったりしないのですか?
もちろん刺さります。
皆さんの考える血管や神経というのはどういうものでしょうか?
お話を伺っていると、大体皆様の想像する血管というのはホラー映画のような吹き出す血しぶきのことで、神経というのは脳の様に少しでも触ると修復不可能で何が起こるかわからないと言ったイメージの様です。
しかし、実際に血管や神経と言っても様々な種類があります。血管とは血が通っている管です、そのままですね。
血管には動脈と静脈があり、動脈は往路で静脈は復路と考えてください。
酸素や栄養をたくさん含む血液が通る動脈は、体の末端まで酸素や栄養を運び、静脈は二酸化炭素や不要なものを運んで帰ってきます。
そして、心臓に戻ってきた血液は肺でまた酸素を補給して出て行きます。
心臓に近ければ近いほど動脈は太くなりたくさんの血液が通るので、そんなに簡単に切れたり穴が開いたりしては困るのです。
つまり、動脈は体の深いところにあり太い動脈であるほどゴムホースの様に弾力があります、これは動脈は送り出すポンプの役割もあるためです。
皆さんゴムホースに鍼を刺すのってそんなに簡単にできませんよね?
私たちが脈をとる時によく触る親指側の手首やドラマで触る首の頚動脈など、体表から触れることができる動脈は少なく、切るためには強度あるものでなくては切れません。
しかし、鍼でも出血はします。
まず、これは毛細血管と言って極々細い血管が切れてしまったりするのです。
皆さんが体表から見れる血管のほとんどは静脈です。
見える部分はもちろん鍼を刺しませんが、目に見えないほど細かい血管が切れてしまうことはあり、たまに出血したり内出血をしてしまうのですが、これを技術的に回避するのは不可能です。
これは鍼のリスクの一つですね、しかし、出血の場合は問題ありません、内出血の時は数週間痣の様に色がついてしまったり、内出血の中でも稀にくすみとして残ってしまう場合もあります。さて、それでは神経はどうでしょう。
神経も同じ様に太い神経というのはかなりの弾力があり、鍼で貫くというのは至難の技です。
しかし触れてしまうことはあります。
神経というのはとてもセンシティブなもので、鍼が少し近く通ったりしただけでも反応しますし、ほんの少し触っただけでも電気が走った様に衝撃があります。
電流のような感覚があるために、神経が切れたのではないかと思う方もいらっしゃるのですが、触れただけだったりするのです。
そして、そういった刺激を流すと神経は興奮し活性化するためにわざと神経の近くに鍼を入れて刺激を出したりする手法があります。
ただし、かなり刺激が強いために、症状のきつい方(脳梗塞による片麻痺など)にきちんと承諾を得た上で行うことはあっても通常の施術では行ないません。
しかし、神経も人によって走り方が様々ので見えません、たまに触れてしまってビリっとしてしまったりすることはあるのですが、それによって後遺症が出たりすることは基本的にはありません(まれに数日間響きが残ったりします)。 -
Q.接骨院、整骨院と鍼灸院の違いって何ですか?
皆様は腰痛や肩こりでつらい時にどこに行きますか?
①整体・カイロプラクティック
②マッサージ
③接骨院・整骨院
④鍼灸院いろいろ調べると大体この分類で出てくるのではないでしょうか?
それではこれらの違いとはなんなのでしょうか。①整体・カイロプラクティック
整体やカイロプラクティックに明確な決まりはなく、骨のバランスを整えたりすることが主な施術内容のようです。
しかし、この二つは国家資格ではなく民間資格なので明確な基準がなく、お店によってやっていることは様々で、資格も数日、数週間〜数年間と取得までの日数はかなりのばらつきがあるようです。
私もAKAと言う関節の修正を促すような手法を施術中に行うことがあります。
これもカイロや整体と言われるような手法の一つなのかも知れません。②マッサージ
一言にマッサージといいましても実は様々な違いがあります。
マッサージをするためには本来「あん摩マッサージ指圧師(通称:あま師)」と言う資格が必要です。
この資格、実は取得に3年かかります。
実は「はり師」「きゆう師」「あん摩マッサージ指圧師」とはセットの様な資格で、鍼灸師(はり師+きゅう師)とマッサージ師は9割方同じ勉強をします。
しかし、目の不自由な方の仕事を奪わない様にとマッサージ師だけは取得できる学校がとても少なく、ほとんどが鍼灸師のみしか取得できません。
でも、マッサージ屋さんって今どこにでもありますよね?
中には60分2980円という様な格安マッサージまであります。
では違いはなんなのでしょうか?
リラクゼーションを目的としたマッサージや、「マッサージ」と明記していない場合は免許がなくても大丈夫という様な暗黙の了解が存在していて、ほとんどが国家資格がなかったり民間資格だったり知識がなかったりする場合が多いです。
かく言う私も「あん摩マッサージ指圧師」は持っていないのですが、勉強する内容はほとんど同じなために、はり治療の最中に手技を加えたりもします。
しかし、マッサージと言う言葉は使えないという感じです。
タイ古式マッサージというのは、マッサージとしてではなく【タイ古式マッサージ】と言う一つの商品のようなので、これも「あん摩マッサージ指圧師」の資格がなくても大丈夫なようで、タイで数日〜数週間の研修を受ければタイの民間資格が取れるようです。
医療の現場や、宿泊施設でマッサージをする場合には「あん摩マッサージ指圧師」は必須になってきます。
法律上では「医療行為としてのマッサージ」は「あん摩マッサージ指圧師」が必要ですが、リラクゼーション行為のマッサージはグレーゾーンとなっています。
免許の有無にかかわらず、きちんと解剖学を理解しマッサージをしているかどうかが肝になってきます。③接骨院・整骨院
みなさんからのお問い合わせが一番多いのがこちらです。
行ったことがない方は何をしているのかもあまり良くわからないかと思います。
まず、接骨院や整骨院を開くために必要な資格、それは「柔道整復師」と言う国家資格です。
こちらも3年間の学校を卒業して国家試験に合格すれば取得することができます。
聞きなれない資格かもしれませんが、「ほねつぎ」と言うとわかる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
元々は骨折や脱臼に対して処置をする資格です。
ここから先は、あまりダイレクトに書くと悪口の様になってしまうので、少しオブラートに包みながらにします。
柔道整復師とは、急性症状を取り扱う資格です。
詳しくは厚生労働省のホームページを参照してください。
急性の肉離れや打撲や捻挫をした際に保険を使って治療を受けることができます。
昔は骨折の際にはほねつぎさんだったのですが、最近は医師の同意が必要になっている様です。
ここらへんの認識の相違により、健康保険組合とのトラブルになることもあるようです。
簡単にいうと、柔道整復師はマッサージを必要とするような慢性疾患を取り扱うところというよりは、捻挫や肉離れなどのスポーツの分野における取り扱いが多い様です。
そのため、肩こりや腰痛で整骨院に通っていると、会社の保険組合から電話が来て「腰と肩の肉離れって本当ですか?」と聞かれたり、最近ではなくなってきましたが、整骨院に行っていない日でも保険申請されていて揉めたというお話もニュースになったことがあります。
もちろん、きちんと整骨院としてお店を営んでいる人もたくさんいます。
鍼灸整骨院という場合には、柔道整復師と鍼灸師を両方持っている方がやっているか、柔道整復師と鍼灸師がいる整骨院ということになります。
ちなみに整骨院と接骨院に違いはありません。④鍼灸院
当院がこれにあたります。
はり師、きゆう師(きゅう師なのですが、正式にはきゆう師と言う表記なのです)が開いているお店です。
鍼は灸を使用して様々な症状を緩和します。
適用疾患は急性のもの(ギックリ腰など)から慢性のもの(肩こりやずっと続いている腰痛)など様々ですが、原則として保険が使えません。
金額も地域や場所や人によって様々で、60分で4000円〜15000円と言う金額や、驚く様な金額のところもあります。
都心から離れるほど地代も変わってくるので安くなる傾向にあったり、数人まとめて治療をするスタイルの方が少し割安だったりします。
他の三つと明らかに違うのは、鍼を刺すので直接体内(筋肉)に触れることができるという点です。
鍼灸が効くと言われるのはこれが一番大きいのではないでしょか。
もう一つは他の三つが西洋医学を基にしているのに対して、鍼灸は西洋医学と東洋医学の二方向から体を見ます。
なので、西洋医学では打つ手がないというものも改善できる場合もあったりするのです。こうやって違いを比べてみるとなんとなく違いがわかると思います。
鍼灸が一番いいですよと言うわけではなく、今の症状と比較してみてくださいね。 -
Q.健康保険の適用はできますか?
鍼灸院 Five Elementsでは健康保険の適用はできません。
鍼灸の治療をする際に保険を適用するためには様々な条件があります。
医師の診断が出た上で、医師の同意書をもらい、さらに様々な手間があります。さらに、あくまでも腰痛なら腰の鍼のみしか保険では適用できないため(時間的な要因)、全身しっかりとした治療をするのは困難になってきます。
腰痛や肩こりだけではないのですが、腰が痛いから腰だけに鍼をすれば効くというものではないので、当院ではきちんと良くなっていただくためにも保険適用での施術は行っておりません。ぜひ、コラムも読んでいただけると幸いです。
※コラムはこちら
-
Q.鍼治療をする時って裸なんですか?
男性の場合は上半身は裸で下半身は半ズボンを履いていただきます。
女性の場合は【はり着】と言う専用の服を着ます。
下半身は同じ半ズボンなのですが、上半身は後ろにマジックテープがついていて、鍼をする部分だけマジックテープを剥がして背中が見える様にします。背中の背骨の横にはとても大切なツボがたくさんあったり、肩こりや腰痛の原因となる張りが背骨の横の筋肉にあるので、どうしても治療には欠かせません。
下着は着用されていても大丈夫なのですが、部分的に背中が見える様にはなります。
-
Q.美容鍼ってどういうものですか?
-
Q.お灸は熱いのですか?
昔はいたずらをしたり悪いことをするとお仕置きでお灸を据えられた、ものすごく熱かったなんて話を聞きます。
昔はそういうこともありましたし、わざと火傷をつくるお灸なんていうのもありました。
しかし、今のお灸はそんなことはありません。あたたかい、心地よいと言うお灸で体を温めるのが目的です。風邪を引いた場合などにチクっと熱いお灸をすることもありますが、きちんと同意を頂いてからしかそういうお灸はやりません。 -
Q.どうして鍼が痛みに効くの?
こっている、張っている筋肉に鍼を刺すと筋肉が緩むからです。ただし、緩むということは科学的にわかっているのですが、どうして緩むかはわかっていません。不思議ですね。
もうひとつは、鍼で微細な傷をつけることによって、その傷を治そうとする為に血液が鍼を刺した部分に集まってくるからです。血流が集まると筋肉にある発痛物質が血流で流される為に痛みが和らぎます。
神経痛の場合は、神経の側に鍼を刺すことで神経が刺激されて痛みが和らいだり、他にもいろいろなメカニズムで痛みが取れるのです。
ストレスによる痛みの場合は、東洋医学的観点で体の内部から調子を整え、ストレスを和らげることで痛みを緩和させていくのです。 -
Q.どうして痛くないのか?(2)
鍼灸治療は中国から韓国と日本にそれぞれ伝わった治療法です。しかし、伝わった先で独自の進化をしています。日本の鍼の大きな特徴は、管鍼法と言う鍼の刺し方にあります。管鍼法とは漢字そのままの方法で、管に通して鍼を刺します。ただ管に通すだけでどうして痛さが違うのでしょうか。
ひとつは、一気に鍼を入れずに少しずつ入れることができるからです。言葉で説明するのが難しいのですが、鍼を直接手で持たないので鍼の頭を軽く触るだけで刺せるのです。少し技術で差が出ますが、鍼を無痛で刺すことができる技術のひとつです。もうひとつは、人の神経の特徴を利用しているからです。みなさん、机の角に頭をぶつけたりした時にどうしますか?必死にぶつけたところをさすりませんか?お子さんがどこかにぶつけた時に「いたいのいたいのとんでけー♪」ってやりますよね?
あれと原理は同じなのです。
人には触覚、痛覚、圧覚など様々な感覚があり、脳に伝わって人はその感覚を「感じる」のです。実は、神経に伝わり脳で感じる時に、この感覚の優先順位が違うのです。痛覚と触覚だと、触覚の方が優先順位が高く、痛い部位をさすることによって触覚が優先され、痛さを感じづらくなるのです。
これと同じように、管で触覚(圧覚)を刺激して、鍼の痛覚を感じづらくさせているのです。鍼灸の鍼が痛くないのは、この管鍼法と、髪の毛よりも細い鍼を使うことで痛さを感じづらくさせているからなのです。
-
Q.どうして痛くないのか?(1)
注射針と鍼灸の鍼、一番違うのはその太さです。注射針には、薬液を通すため、また注射をしやすいように強度を保つために太さが必要です。鍼灸では、特殊な場合を除き、髪の毛よりも細い鍼を使います。
それではどうして太いと痛いのでしょうか?
人の皮膚表面には痛さを感じるセンサーがありますが、そのセンサーは皮膚一面にあるのではなく皮膚の上に点在しています。水玉模様を思い浮かべると分かりやすいかもしれません。
水玉模様の水玉部分が痛みを感知するセンサーだと思ってください。つまり水玉センサーに鍼が当たると、脳に信号が送られ「痛い」と感じます。
逆に言えば水玉部分に当たらなければ痛くないのです。鍼灸の鍼は細いので、この痛みセンサーに当たらずに鍼を刺すことができます。
そして、痛みセンサーはほぼ皮膚表面のみに存在しているため、表面さえ鍼が通過してしまえば、注射で刺されたときのような鋭い痛みは感じないということです(例外もあります)。