最近、めまいが周りで流行っているみたいです。
このめまいというのは基本的に大きく分けて二つの原因があり、一つは脳が原因で起こるもので、もう一つは三半規管・・・つまりは耳が原因で起きるものです。
めまいの種類にも、周りのものがぐるぐる回る回転性のめまい(メリーゴーランドから降りた時にフラフラする感じ)や、ふわふわと浮いているような感覚で立っているのが難しくなるような浮動性のめまいなどがあります。
回転性のめまいの方が三半規管が原因のものが多いのですが、一概にはそうとも言えません。
どちらのめまいにしても、生活に支障をきたすレベルのものが多く、よく聞くメニエール病などは突然起こったりするので出先で立っていられなくなるなんていう話も聞きます。
まずはお医者さんに相談ということになるのですが、実は鍼灸で改善できる場合もあるのです。
さて、途中で出てきたメニエール病というものは、三半規管が原因で起こると言われています。
三半規管というのは、内部が水で満たされています。
その水の中に耳石というものが入っています。
顔を傾けたりして内耳の中を耳石が動くことで方向感覚というものを察知しています。
その内部を満たしている水が増えて、内耳がむくむことで起こると言われているのがメニエール病です。
そのため、湿気が多い梅雨の時期はメニエールが悪化しやすいという人もいますし、やはり気圧の変化でめまいが出やすいという人もいます。
鍼でめまいって改善できるんですか?って質問を受けることが多いのですが、その理由としては西洋医学でこの症状に対応するのが難しいためだと思われます。
医者では付き合っていくしかないと言われたのですが、鍼灸ではどうですか?という感じで聞かれることが多いのです。
答えとしてはやってみないとわからないのですが、効果がないこともかなりの確率であり得るという感じです。
考え方としてはいろいろあるのですが、まずは脳が原因によるめまいは正直対応できないと思われます。
というのも、脳が原因によるめまいの場合は命の関わる場合もあるので鍼灸をやっている場合ではないこともあるからです。
耳が原因によるめまいに関しては、実は肩周りの筋緊張を緩めると軽減されたりします。
あとは、東洋医学的に見ると内耳のむくみが原因ということであれば、湿が溜まっていることが原因だと考え、湿を出すような鍼をすると改善したりもします。
しかし、耳というのは腎の領域であると同時に、腎の問題というのはかなり深いところに問題があると考えたりもします。
深いところというのはなかなか改善できない分野でして、耳に関することは鍼でも効かないことが多かったりする分野だったりします。
めまいが鍼で改善できますか?
と言われた時、これからの梅雨時期であったりする場合で、メニエールが原因の場合は湿を出すような鍼や肩周りを緩めることで改善できればラッキーと答えると思います。
もしそれでダメな場合は、プランBとして腎を補うような鍼をしてみて軽減すればそれもラッキーという感じです。
何しろセンサー自体の不調によって起こるものなので、一筋縄ではいかないというのが本音です。
明日から6月です。
梅雨に入るととにかく体には様々な不調が出やすい時期です。
できるだけケアをして夏に備えたいものですね。