このコラムは、はじめて鍼灸治療をする方に詳しく説明しているものです。
少しじっくりと書いてあるので、お時間があるときにでもご一読いただければと思います。
また、はじめてでない方も「こういうものなんだ」と思ってもらえればいいなと思います。
お灸と聞くと皆さん真っ先に「お仕置き」を思い浮かべるそうです。
昔は熱いお灸を据えられたと聞きますが、お灸にも色々な種類があります。
わざと火傷を作り、その火傷をわざと化膿させ免疫力を作る『打膿灸』、いまのワクチンみたいな物ですが現在このお灸をするところはほとんどありません。
米粒ほどの大きさのお灸を燃焼させて熱を通す『透熱灸』、チクっとした熱さで刺激をあたえます、ちょっと熱いです。
同じように米粒くらいの大きさのもぐさを使いますが、最後までもやさないうちに消してしまう『知熱灸』。
他にもいろいろありますが、当院で主に使うのは『温灸』と言って肌に直接もぐさを置かないで台座の上でお灸を燃やしたり、鍼の上にもぐさをつけて燃やす『灸頭鍼』と呼ばれる物を使用します。
もちろん場合によっては透熱灸を使用する場合もありますが、その際にはきちんとご説明をした上で行いますのでご安心ください。
ちなみに、お灸とは艾(もぐさ)を使う方法ですが、もぐさの原料はよもぎです。
実は身近にあるものなのですね。
【くるみ灸について】
当院のくるみ灸は、半分に割ったくるみの殻を菊花茶に漬けたものを使用します。菊花茶自体が眼精疲労に効果があると言われていますが、その菊花茶を使って目を蒸し風呂のように温めるものがくるみ灸です。
様々な目的で使用されますが、当院ではリラクゼーションの目的で使用していますが、効果としては眼精疲労改善の実感をされる声が一番高く、目のクマ、くすみの改善の声も聞きます。中には難しい眼の症状の方もくるみ灸で症状が和らぐという声もありますが、当院では症状改善を約束するものではありません。
以前テレビで知人の治療院とメニューのくるみ灸が紹介され、とても人気のお灸になりました。
くるみ灸は一つ一つ手作業でくるみの殻を割る必要があり、準備にとてもとても手間と時間がかかります。
しかし、とても気持ちがよく人気のメニューですのでぜひ一度ご体験ください。