今、この単語を使うと色々と物議を醸しそうなのですが、私の場合はちゃんとした卒業論文です。
私は鍼灸教員資格というものを取得しているのですが、その取得の際に卒業論文を発表しなくては学校を卒業できません。
在学中に各々が研究をしたいという内容を考え作成するのですが、当時私には研究したい内容なんていうものはありませんでした。
もうテーマを決めなくてはいけないという切羽詰まった時期に、とあることで「銅人治療」なるとてもとても怪しい治療法を知ることになるのです。
簡単に説明すると、人形に鍼をすることで人を治療しようという内容で、知った当時は呪いのブードゥー人形のような恐ろしさがありました。
よくよくこの銅人治療を調べてみると、実は意外な部分で鍼灸治療との共通点が出てきました。
まぁ、鍼を刺すので鍼灸といえば鍼灸なのですが、そこではなく・・・
鍼灸治療をする際に大事なのは技術や道具ではなく「良くなってほしいと願う気持ち」だと言われます。
どんなに下手でも一生懸命治療をするとなぜか効果が出る、しかしどんなに経験があって上手でもその気持ちがないとなぜか効果が出づらい・・・
そんな「良くなってほしいと願う気持ち」の効果をこの同人治療では「集合的無意識による治療効果」だと言っています。
集合的無意識とは、生き物は無意識の下で繋がっていて意思疎通ができているという説なのです。
カール・ユングと言う昔のエライ精神科の先生だったらしいのですね。
人形を治療相手だと思い鍼治療をすると、集合的無意識を通じて本当に効果が出ると主張する治療方法なのです。
なので、実は私たちの鍼治療をする上での気持ちというのも実はこれなんじゃないかということで、この銅人治療を用いた卒業論文を書くことにしました。
クラスでは全員に笑われました(笑)
しかししかし、これが意外と面白い結果になりまして。
詳しく書いているとものすごいボリュームになってしまうので控えますが、意外と人は見えない何かを感じているのかもしれないなと言う結果になったのですね。
生物というのはまだまだ私たちの知らない力を秘めているのかもしれません。
そのうち西洋医学があっと驚くような治療が出てくるかもしれませんね。
去年の今頃はそんな卒論をせっせと部屋に閉じこもって作っていました。