この時期になると本当にいろんな事が走馬灯のように走ります(まだ生きています)。
数年前の今頃は、来月にある国家試験の勉強をのんびりとしていました。
鍼灸師の国家試験は東京マラソンの翌日に行われるのが毎年恒例でして(マッサージ師の試験は東京マラソン当日なのです)、皆様が東京マラソンに当たって待ち遠しいという話題が出るたびにカウントダウンが迫っている気がしてソワソワしていました。
とはいえ、まだこれくらいの時期はアルバイトをしながら夜は勉強という焦りきっていない状況でして、あまり勉強にも身に入っていなかった気がします。
専門学校というのは、高い合格率を維持しないと入学者の数に影響してくるので学校側も必死なのです。
なので、こいつは落ちそうだなという生徒は卒業させずに国家試験を受けさせないんですよ。
その篩にかけるラストスパートが年末年始にあり、落ちた生徒は何が何でも国家試験を受けるために勉強して焦るのです。
こういってしまうと変な自信があるように聞こえてしまうのですが、鍼灸科時代はトップではないけど上位の成績であった私は、基本的にテストに落ちるということはありませんでした。
大きなテストは中間試験と期末試験が前期と後期に一回づつと、進級試験が一回ありました。
中間期末は全く予想が外れた一回以外は赤点というものを取ったことがないのですが、難しいのは進級試験なのです。
本当にクラスの2/3や4/5が落ちるような試験だったんですが、こういう時には山が当たってパスしていたような記憶があります。
そのせいか、国家試験もなんとかなるんじゃないかななんて思っていたのですが、過去問題ですら全く解いていない状況に危機感を覚えて、このころから過去問題を一気に解いてわからない所を洗い出したところ出てくる出てくる(笑)
焦っていたのが今の時期ですね。
2月には仕事も辞めて勉強一本に絞るのですが、結構冷や汗をかいていた時期です。
鍼灸師の試験というのは、皆さん誤解されがちなのですが半分以上は西洋医学なんです。
中でも解剖学や生理学というのがとにかく苦手で、中でも単純暗記というのができないのですね。
なので、解剖学での答えがこれなのはどうしてだろう、生理学的に考えるとこうなるから答えがこうなる・・・とひたすら教科書を開き、部屋の中が本まみれになりながらも答えの相互性を確かめていきました。
反面、東洋医学というのはそういう紐付けをしながら勉強していくものなので比較的得意な分野ではありました、しかし経穴経絡学という俗に言うツボを覚えていくような勉強は本当に本当に苦手で、今でも全部なんてとても覚えていません。
しかし、治療で使う経穴というのはそんなに多くないので、基本的には治療はできてしまうのですね。
そして、わからないときは色々と調べて、ここだと効きが良くないからこっちにしてみようと考えるのです。
私の鍼のやり方は筋肉半分、東洋医学半分で行っているので、ツボでダメなら筋肉をなんとかしようなんて考えながら鍼をしています。
私は基本的に人前で緊張するとかはあまりないのですが、ここ一番のプレッシャーにはとても弱い方なので、精神的にとても辛い時期だったように記憶しています。
国家試験というものは二度と受けたくないですね(笑)