現在、第一期が放映されている【地獄楽】というアニメがある。
このアニメはバトルもののアニメなのですが、鍼灸の考え方の設定がそのまま使われている。
ネタバレになるのでここから先はネタバレしたくない方は読まないでいただきたい。
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この地獄楽というアニメには東洋医学の考え方の【陰陽論】と【五行論】と言う二つの考え方が戦闘の重要要素になっています。
まず、陰陽論というのは全ての物事は陰と陽に分けられるという考え方。
このアニメには【氣(タオ)】と言うものを駆使して戦うのだけれど、ドラゴンボールで言う気である。
氣は生命エネルギーであり、万物に流れている。
その氣を高めるために行う修行が陰と陽を循環させることという設定なんですね。
なので、天仙様というキャラクターたちは男性と女性のどちらにもなることができて、陰である女性と陽である男性を交換することで氣を高めているということです。
この氣には属性があり、五行論が使われています。
当院がFive Elementsというのはこの五行論を英語で訳すとFive Elementsになるからなんですね。
上にある桐蔭のロゴマーク、よく見ると円の中に5つのシンボルが描かれています。
円の上から時計回りに木(葉のシンボル)、火(炎のシンボル)、土(石のシンボル)、金(渦のシンボル、金属は形を変えるという意味合いから)、水(雫のシンボル)。
この時計回りの関係を「相生(そうせい)」と言います。
木は燃えて火を生み、火は木を燃やして土になり、土からは金属が生まれ、金属の表面には水ができる、そして水は木を育てる。
木の氣の者が火の氣の者に触れると元気になったりするのはそのためです。
この五つのシンボルを頂点に星を描いてみましょう。
この関係を「相克(そうこく)」と言います。
水は火を消し、火は金属を溶かし、金属は木を切り、木は土を破る、土は水を濁らせる。
つまり、火の氣をもつ者は水の氣を持つ者にめっぽう弱いことになります。
ちょっと一見わかりにくい設定ですが、これが鍼灸などに使われているゲームのような設定であり、この地獄楽はそれを上手に使っているんですね。
こうやってみてみると五行論ってちょっと面白いんです。