昨日に引き続き、旅行記を。
二日目は今回の旅行のメインである伊勢神宮へ。
まず、今回は三重県の伊勢に宿泊しているわけではなく大阪から伊勢へ日帰りの旅行です。
これ、実は結構正解だった気がします。
伊勢神宮は外宮と内宮があり、基本的には外宮から内宮の順番に回ります。
あと、伊勢神宮と言う名前も正式名称ではなく、正式には【神宮】です。
伊勢にある神宮だから伊勢神宮。
伊勢神宮には125の社があり、その中の2社が天照大神さんである内宮と豊受大神のいる外宮。
さらに内宮と外宮の中にも別宮があり。。。とたくさんの社が集まっています。
全部を回る人はほとんどいなく、基本的にこの内宮と外宮、さらに近くの月読宮や猿田彦宮などを回る方がほとんどだと思います。
そして、この伊勢神宮のある伊勢市駅や五十鈴川駅の周りには何もありません。
なので、観光と言う観光はこの駅周辺にはないんですよね。
とはいえ、東京から名古屋経由で伊勢神宮に行くとなると4時間ほどかかるわけです。
みなさんほとんどが伊勢に前日に入り、翌日伊勢神宮をお参りして夕方には帰るコースになるでしょう。
私は今回大阪に寄って行きましたが、大阪で観光して翌日伊勢に入って帰ると言う方法の方が楽しめるなと言う感じでした。
今回は8時半に大阪の難波から特急に乗り一回乗り換えで伊勢市駅に行きました、到着が10時ごろ。
伊勢市駅に着くと、そこから外宮はすぐなので、歩きながら外宮を目指します。
途中にちらほらお店があったりするのですが、平日ということもあり人も少なくのんびり歩きました。
そして見えてくる伊勢神宮外宮の鳥居。
ここにくる人たちは神社が好きと言うことなのか、ほとんどの方が神社のお作法を知っている方みたいで、きちんと鳥居に入る時には一礼をします。
緑豊かな山道を歩いていくと見えてくるのは豊受大神のいる正宮。
この先は撮影禁止なのですが、一般的な神社とは作りが全く違いますよね。
この作りは内宮の天照大神の社も同じ感じです。
質素な作りですが威厳がありますよね、中央に白い布が揺れていますが、この先に御神体はありません。
この布の先にはさらに門があり、その奥にはいくつか建物がありますが、門は閉ざされており先は見えません。
その奥の奥に御神体があるらしいです。
この布から門までの間もちょっと距離があり、中には白石と黒石で敷き詰められており、黒字に白で道か結界のような模様があります。
この作りも伊勢神宮の社はそうやって白石と黒石で何やら模様が描かれています。
伊勢神宮は基本的に【願掛け】をする場所ではないらしく、正宮に関しては賽銭箱がなかった気がします。
ただ、みなさんお賽銭は入れるので、白い布が地面に敷いてあります。
実はこれもお賽銭を地に入れないために敷かれているのだとか。
なので、私も今回はお賽銭は入れていません。
もちろん願掛けもしていません、あくまでご挨拶という感じでお参りしてきました。
願掛けをするしないは自由なのですが、周りからもちらほら「どんなお願いをしよう」とか「なんかご利益ありそう」と言う声が聞こえてきたので、人間の煩悩ってすごいなって思っていました(笑)
このあと、外宮の別宮を参拝し、バスに乗って内宮に向かうことになります。
ここが伊勢神宮の内宮の入り口です。
内宮は長い橋で五十鈴川を超えたところにあります。
よく「伊勢神宮は別格に何か違う、絶対に何かいる」と言う人が多いのですが、その感覚は少しわかる気がします。
ここから先はまさに神域という感じがします、ただ、この先にはまだ人によって整備された参道が続くのですが、そのさきが一気に空気が変わりますね。
その空気感がわかるところが五十鈴川。
写真で見てもわかる通り、本当に澄みきったきれいな川です。
水面からでも簡単に魚がたくさん泳いでいるのがわかります。
五十鈴川がここまで綺麗に保たれているということが、伊勢神宮がとても大切にされているといることがわかります。
五十鈴川は手水社の代わりにもなっていて、ここで手や口を清めることもできます。
ここでは思い思いに目を閉じて過ごしたり、ボーッと川のせせらぎの音に耳を澄ましたりしています。
この空気感が神域だなと思わせる部分ですね、実はここでわんこちゃんの散骨をほんの少ししようと思っていました。
前日になり母親から訳のわからないおクレームをいただき、「知人が散骨をする雰囲気ではないと言っていた」とかなんとか言っていたのですが、人のいない川下の方であれば全然できる雰囲気です。
本当に会ったことがある人なのかさえ疑問ですが、確かに空気感は神域を感じさせますがみなさん楽しく写真を撮ったり川に足を浸したりしているので恐れ多いという雰囲気ではありません。
また、五十鈴川は自然の川なので、別にここの伊勢神宮の域内ではなく、この川の下手にある「おかげ横丁」の横からも河川敷に入れるので、そこで散骨される方もいらっしゃると思います。
お骨を持っていかなかったことをとても後悔しましたが、実は帰りの電車で私の鞄にわんこちゃんの爪の骨などが数個入っていたことを思い出し、一つ散骨してくればよかったなと思いました。
まぁ、とにかく手や口を濯ぎ(口を濯ぐときは下手の方の人がみずに触らないところがいいですよ)、中に入って行きます。
正直一日中居てもいいなと思える場所でした。
これが天照大神の御神体が祀られている伊勢神宮の内宮の正宮です。
作りは豊受大神の正宮と全く同じですね。
この正宮、2000年も前からこの場所にあるにしては建物が新しくありませんか?
実はこの正宮は20年に一度建て替えられるのです。
この横に全く同じ大きさの土地がありそこにまた1から全く同じ建物を建てるんです、そして御神体を移す。
御神体を移したらこの建物は解体されるのですが、その木は他の神社の鳥居に使われたり、いろいろなことに再利用されるそうです。
釘を使わない伝統的な方法で建てられているそうですよ。
もうここまでくると完全に空気感が違いますね、何百年とそのままの杉の木が立っていたり、凛とした空気が流れています。
このあとも内宮の別宮を周り、次に向かいます。
ここが伊勢神宮の横にあるおかげ横丁。
たくさんのお土産屋さんや飲食店が並びます。。。が。
私は一切興味がなかったので、そのまま見るだけ見て次に向かいます(笑)
うちのわんこちゃんの名前と同じ「福助」言ううどん屋さんを発見したので思わず撮影。
最後は別宮の月読宮。
日本の三貴神である、天照大神、素盞嗚尊、月読尊である月読さんです。
ここは本当に人が少なく、メインどころではないみたいですが来てみました。
中には4社あり、月読宮、月読荒御魂宮、伊弉冉尊、伊邪那岐尊の四宮が並んでいるのみです。
荒御魂と言うのは、神様の穏やかな面を「和魂」、荒々しい部分を「荒御魂」と分かれているそうで、実は天照さんの荒御魂も内宮にあります。
そんなこんなで10時から16時までじっくりと歩き回り、16時45分の難波行き特急で大阪に帰りました。
一つ一つの距離が離れているので、かなりの距離を歩いたせいかヘトヘトになってしまいました。
ちなみに今回いただいたお札がこちら(3日目の伏見稲荷のものも含まれていますね)。
伊弉冉尊のお札を間違えて買わないできてしまったのが少し悔やまれます。。。
天照大神の角祓は全国どこの神社でもいただけます、この角祓は一枚一枚伊勢神宮で書かれ、全国に配られるそうですよ。
ただ、伊勢神宮の角祓は少し大きく、中に木が入っていてちょっと違うものでした。