皆様、お盆をいかがお過ごしでしょうか?
ウチのお店界隈もお盆ムードにつつまれていて、周りのお店は二週間ほどお休みをしている所もあるようです。
鍼灸院などのお店は、大抵連休に入った日か、終わりの日に混み合ったりするもので、それ以外はのんびり日和だったりします。
私も一昨日までお休みをいただいていましたが、休み疲れをしてしまった感じで無駄に過ごしてしまったなと思いながらも・・・・・・・
9月にはもっと大型の連休があるみたいですね。
むしろそっちがメインなのではないかと思います。
どこかに行くとしたらそこですかね。
本日は大気も不安定みたいで、ゲリラ豪雨もあり得ると言っていたのでちょっと心配です。
さて、そんな休みの日に何をしたかといえば、暑くて何もしませんでした。
どこかに行こうにも暑さでだらけてしまい、暑くない所といえば映画館だ!なんて思ってはみたものの、近所の映画館では見たい映画はやっていませんでした。。。
なので、家でのんびりと過ごしていたのですが、私は結構疲れやすい体質のようでして休みの日になると8時間ほど寝ています。
昔からなのでそういう体質だと思っているのですが、実は肝臓の血液数値が若干高く、お医者さんに言わせると「病名を付けるとすると慢性肝炎としか付けられないけど病気というほどではない」と言われました。
この肝臓値は高校生位の頃にはすでに若干高くなっていまして、お酒とかそういう類のものではないらしいです。
当時、ウイルスチェックもしましたがそれも何もありませんでした。
そんな感じでして、8時頃に一度眼が覚めるのですが、そのまま二度寝して起きるのは10時過ぎになります。
8時頃になると、愛犬ふくちゃんが部屋のドアをカリカリとひっかくのですが、ドアを開けるともういなくなっています。
カリカリしたいだけなのでしょうね。
10時頃、ふと起きて開けておいたドアを見るとふくちゃんが寝ていました。
癒されますね。
スマートフォンの写真機能はこのページにアップする画像以外にはほとんど使わないのですが、たまに撮りたくなります。
すると、ふくちゃんも結構白髪が増えたなーなんて思いました。
下の画像の黒々さを見ると違いがわかりますよね。
上が現在、下が2008年当時のものです。
アインシュタインさんの特殊相対性理論なんていうのもをご存知でしょうか?
時間は客観的ではなく主観的に流れるというような理論だったと思うのですが(うろ覚え)、一生と言う尺度でいうと人は数十年生きられるのにワンコはどんなに長く生きても20年くらいが限度だと思います。
でも、その20年だから可哀想と思うのは人の一生の尺度に当てはめて考えているだけの話で、きっとワンコさん達も10数年も生きればきっと満足なのでしょう。
まだ7〜8年しか一緒に生活していないふくちゃんも、ふくちゃんの体感年数でいえばもう立派な中年なのですね、人の一年の間にワンコの一年は人の数倍の速さで流れていきます。
何を考えてどんな思いでフゴフゴと寝ているのでしょうかね?
そんなことを考えていると、ある一つの事柄が頭をよぎります、ワンコと暮らすということは、ワンコが先にいなくなってしまうことの方が圧倒的に多いのです。
もちろん、取り残されてしまうワンコはもっと可哀想なので、その最期を看取ってあげられることの方が幸せなのですがね。
みなさんは《犬の十戒》と言う文章を知っていますか?
かなり有名な物で、『犬と私の10の約束』と言う映画にもなっているので知っている方もいるのではないでしょうか。
もともとは外国のブリーダーさんが、飼い主に渡していた文章が元のようです。
それは次のような10の文章で、ワンコが飼い主に向けて言っている言葉になっています。
【1】
私の一生はだいたい10年から15年。あなたと離れるのが一番つらいことです。
どうか、私と暮らす前にそのことを覚えておいてください。
【2】
あなたが私に何を求めているのか、私がそれを理解するまで待ってください。
【3】
私を信頼してください、それが私の幸せなのです。
【4】
私を長い間叱ったり、罰として閉じ込めたりしないでください。
あなたには他にやる事があって、楽しみがあって、友達もいるかもしれない。
でも、私にはあなたしかいないのです。
【5】
私に話しかけてください。
言葉は分からなくてもあなたの声は届いているのです。
【6】
あなたがどのように私を扱ったか、私はそれを決して忘れません。
【7】
私を殴ったり、いじめたりする前に覚えておいてください。
私は鋭い歯であなたを傷つけることができます、でもあなたを傷つけないと決めているのです。
【8】
私が言うことを聞かないだとか、頑固だとか、怠けているからといって叱る前に私が何かで苦しんでいないか考えてください。
もしかしたら食事に問題があるかもしれないし、長い間日に照らされているかもしれない。
それか、もう体が老いて弱ってきているのかもしれません。
【9】
私が年を取っても私の世話をしてください。
あなたもまた同じように年を取るのです。
【10】
最後のその時まで一緒にいてください。
「もう見てはいられない」とか「居た堪れない」などと言って見捨てないでください。
あなたが隣にいてくれることが私の幸せなのです。
忘れないで下さい、私はあなたを愛しています。
犬と私の10の約束ではこれを簡潔にした物を使っていますが、十戒の方はもう少し具体的に書いてあります。
ウチのふくちゃんは二代目のワンコで、この前にプー助と言う同じパグちゃんが家にいました。
まだ小学生だった私の家に来たプー助くんは、人に噛み付く癖があり散歩の時もいつもヒヤヒヤしていました。
当時は何で噛み付くんだろうとずっと不思議だったのです、噛むと言っても甘噛みではなく本気で噛むので血が出ます。
でも、その理由は私(と言うか兄弟)にあったんだと思います。
子供はワンコにじゃれているだけのつもりでも、ワンコにとっては虐待になってしまっていることもあるんだと思います。
例えば子供同士で手を持ってジャイアントスイングの様に遊んでも、そんなに怪我はしません。
でも、ワンコにそれをやってしまうと脱臼の様になってしまうこともあったんだと思います。
実際にプー助くんは老後には両手両足が不自由になっていました。
悪気はなく本当に遊んでいるつもりだったのですが、ワンコにしてみたらそんなことはないのです、そりゃ本気で噛み付いてきますよね。
都合のいい時は構って、ワンコが遊んで欲しいと思う時には相手をしてあげない。
他に楽しい事があったり、構っている人がいたり、そっちに集中していればワンコだって嫉妬します。
人は嫉妬するけどワンコは嫉妬しないなんて言う事は決してないのです。
実は、最初はもう一匹マルチーズのワンコがいたのですが、そのワンコの方を可愛がってしまっていた時期もありました。
それに気づいたのはプー助くんが亡くなってからでした、そういえばもう一匹のワンコと遊んでいた時や、寝ていた時に物悲しそうな目でこっちを見ていた姿を思い出すと今でも胸が痛くなります。
それはそれは後悔しました、夢にまで出てくるほどでした。
そして、ひょんな事から二代目のふくちゃんと暮らす事になりました。
プー助くんの為にも、もう後悔する様な飼い方はしちゃいけないと思いましたし、もしかしたら罪悪感を消そうとしているだけのかもしれません。
中には以前の私の様に、ワンコにとっては辛い境遇に立たせてしまっている事に気付いていない人もたくさんいると思います。
周りの知人を見てもやはりそういう人はいます。
この犬の十戒と言う文章はそれに気づかせてくれます。
思うところがある人には辛くて泣けてくる物もあると思います。
でも、本当に的を得ている文章だと思います。
私には仕事もあるし知人もいます、人によっては子供もいるし恋人もいるでしょう。
でも、ワンコにはその人しかいないのです、その家族しかいないのです。
人はしゃべる事で意思疎通ができます、何かで裏切ってしまった時にその理由を言う事も聞く事もできます、中にはその人の為を思って裏切る事がその人の為だって事もたくさんあります。
でも、それは意思疎通ができて初めて成立するんですよね。
ワンコにはそれはわからない、今までたくさん可愛がってくれていたのに恋人ができたからワンコの相手はもうしない、ワンコ以上に大切な人ができたから相手をしないなんてわからないんですよね。
自分自身だったらどうでしょう、言葉が通じない相手が今までとても親切にしてくれていたのにある日突然全く構ってくれなくなった、話しかけても見向きもしなくなった、遊んでもくれなくなった。
とても耐えられませんよね。
人は意思疎通ができない相手に対して冷たくなる事があります。
私はそういう相手だからこそきちんと扱ってあげなくてはいけないんだと思います。
もしワンコや動物と暮らしている方はもう一度《犬の十戒》を読み直してみてください。
ワンコだって寂しい時、退屈な時には構ってくれと吠えます。
「吠える」事は人にとってはうるさいだけなのかもしれません、近所の事を考えれば吠えてはいけない事なのかもしれません。
でも、ワンコにはそんな事情はわかりません、言葉の内容を聞きもせず「うるさい、いけない」と言われ続けたら私だってひねくれます。
うちのふくちゃんも花火や雷が鳴ると吠えます、人間は雷だとわかっているので、吠えているワンコに「うるさい、いけない」と言いますが、ワンコは雷という概念さえもわかりません。
何の音か分からない物凄い大きな音が何回もなれば、私だって怖くてわめき散らすと思います。。。
私がわかるからと言ってワンコがわかるとは限りません。
なんで吠えているのか、寂しいのか、怒っているのか、何か欲しいのか・・・
理由もなく吠えるなんて事はありません、きちんとした理由があるのです。
そういう事を理解して、怖かったら近くにいてあげるのが愛情なのではないでしょうか。
人の子供に同じ事はしませんよね?
ふくちゃんを大切にする事でプー助くんの事が罪滅ぼしになるとは思いませんが、少なくても今のふくちゃんとは正面から向き合っていきたいなと思っています。
犬の十戒、読むたびにチクリと胸が痛みます。