そういえば中国茶のお話をしていませんでしたね。
いろいろとお茶にも凝っていましたが、中国茶はその中でも奥が深すぎてあまり手が出せなかった記憶があります。
中国茶には6種類のお茶があります。
緑茶、青茶、紅茶、黄茶、黒茶、白茶。
んーーーーーーー、どこかで見た色ですよね。
木・火・土・金・水→青・赤・黄・黒・白
そう、Five Elementsの五行論なのです。
ただ、緑に関しては、もともとお茶は緑ですしそのままなのかなと思っています。
この色は何で分けられているのかというと、葉の色やそのまま抽出されたお茶の色を表しています、が、青茶に関しては真っ青ではないです。
もっとも一般的なのは緑茶ですね、無発酵茶(ほんのわずかに発酵させる場合もあるそうです)で、日本茶は蒸して加熱処理をすることが多いのに対して中国茶の場合は釜炒りが多いようです。
有名なものでは龍井(ろんじん)や碧螺春(ぴろちゅん)というものがあり、日本茶のようですが風味がちょっと独特な龍井に対して、玉露のような甘さと豆のような風味を持つ碧螺春は十大銘茶の一つで、好き好きもありますがとても美味しいお茶だと思います。
お次は青茶。
別名「烏龍茶」。
そう、皆様が一般的にペットボトルで買う烏龍茶・・・・・ですが、本来烏龍茶とは青茶全般をさすものなのと、もしくはセブン⚪︎イレブンさんで売っている凍頂烏龍茶はそのまま「凍頂烏龍茶」と言う種類のお茶なのです。
つまり、凍頂烏龍茶は品種名、烏龍茶は青茶の別名ということになります。
ペットボトルの烏龍茶ほど実物は茶色くなく、半発酵茶です。
しかし、品種により色は様々で、青茶と言われているのは種類によっては茶葉の色が青っぽい緑色と言うことなんだと思われます。
鉄観音、武夷岩茶、鳳凰單欉、肉桂、東方美人など、かなりの種類があり、何かと話題になるお茶です。
もっとも有名なのは「大紅袍」ではないでしょうか。
なんと驚きの価格、20gで約287万円(笑)
中国茶の最高峰と言われる大紅袍ですが、じつは大紅袍と言うのは木の名前だと聞いたことがあります。
ちなみに、日本で買える大紅袍は100%クローンです。
大紅袍と言うのは武夷岩茶の中の大紅袍と言うお茶の木から作るもののみを大紅袍と言うそうです。
岩茶というだけあって、岩肌に生えているお茶の木なのですが、その大紅袍の木は現在樹齢300年と言われる4本のみ。
年間採取量1kgです。
つまり、中国の皇帝や、現在の超お偉いさん達のみが飲むことができるのです、287万円と言うのはそういう人に頼みに頼み込んで買ったらその金額でしたということです。
つまり購入不可能。
日本でも売っていますが、日本で売っているのは大紅袍クローンで、4本の大紅袍を限りなく現地と同じような条件で育てた接ぎ木で作った大紅袍。
もうここまでくると大紅袍だかなんだかわからない気がしますが、それでもネームバリューで結構値段は張ります。
紅茶は基本的に一般的な紅茶と思っても大丈夫だと思いますが、やはり種類によって味は変わります。
祁門(キーマン)が一般的なのではないでしょうか。
ただし、同じキーマンでも等級が高いものはなかなか日本には出回らないと言われているため、実際に等級の高いものを飲むと味の違いに愕然とします。これは紅茶に限らず全てに共通しています。
黄茶とは、燻製処理をしたお茶です。
何事も、土、黄(皇帝の色ですよね)は大事にされるように、黄茶はとても貴重で高価です。
黄茶自体にたくさん種類はないのですが、もっとも有名なのは君山銀針と言われます。
白茶に白毫銀針というものがありますが、多分これと同じ部位の葉を使っているのだと思いますが・・・
その名の通り君山島と言われる島で作られた物のみを君山銀針と呼ぶことができ、年間1oookgほどしか作れないそうで、模倣品も広く出回っているそうです。
お値段も100gだと数千円〜一万円を超えてしまうので、あまり100gでは売られておらず、以前私が買った時も15gで2800円とかでした。
このお値段に納得するだけの製造工程で作られており、それはそれは手間のかかっている物らしいです。
お味はというと、なんとも形容しがたいのですが独特の燻製香があるのですが、とても爽やかで美味しいです。
とても贅沢な飲み方になるのですが、水出しで抽出すると絶品です。が、一杯の金額がものすごいことになります(笑)
黒茶。
プーアル茶が有名ですね。
唯一細菌発酵を行っていて、鏡餅のような円板状で売られています。
ワインのように年数が経てばたつほどヴィンテージで値段が上がっていきます。
しかし、私はまだ黒茶には手を出していません、やはり独特な味がするようです。
白茶。
先ほどもちらっと名前が出ましたが白毫銀針や白牡丹が有名ですね。
白毫銀針は茶葉を摘むことができる日にちが一年で数日しかないうちの早朝のみに摘まれた茶葉しか使えないなんて言われるようなお茶で、そこまでオーバーでなくても本当に一年のうちの短い期間にしか作れないお茶です。
名前の通り、お茶の葉は白い産毛でびっしりと覆われています。
お味はというと・・・・・・・・・とても繊細で、初めて飲んだ方は「畳の匂いがする」なんて言います。
その点では白牡丹(銀針とその下にある二枚の葉を摘んだお茶)の方が味わいがあるかもしれませんね。
しかし、良さがわかってくるとなんとも美味しいお茶なのです。
これも水出しにすると美味しいのですよ。
この様に中国茶はとても奥が深く、私もまだ入り口くらいしかわかりません。
しかし、鍼灸と合わせて腎が弱っていれば白の白茶をいただくと元気が出るかもしれませんねーなんてお話ができるのではないのかななんて思っています。
ちょこっと中国茶も在庫がありますので、皆様にご紹介できたらななんて思っています。