つい先日7月に入って夏真っ盛りなんて思っていたのですが、気づいたらもう7月も終わりなんですね。
年を重ねるたびにあっという間に時間は過ぎ去っていくといいますが本当ですね。
ここら辺はアインシュタインさんの相対性理論と言うものを実感せざるを得ません、子供の頃って夏休みに入るまでは本当に時間が遅く感じましたが、気づいたら宿題が一つも終わっていないのに8月29日とかになっているんですよね。
さて、吸角って聞いたことがありますか?
吸玉なんて言い方もされます。
ハンマー投げの室伏選手が自分で吸角をつけているなんて話も一時期ありました。
この吸角というのは、タコ壷みたいな形のカップをいろんな方法で体にくっつける方法なんです。
中医学系の鍼灸院ではよく使われたり、この吸角を使って瀉血と言って血を抜く方法なんかもあります(当院では行っておりません)。
要は吸盤ですね。
私の場合は火のついた綿花を吸角の中に入れて、陰圧にした上で皮膚の上に置くことでくっつきます。
他にも、ポンプで中の空気を抜いていく方法なんかもあり、瀉血ではこの方法がよく使われるようです。
瀉血の場合は、吸角の中が陰圧になることで鍼で皮膚に穴を開けていた部位から血が出てきます、これは瘀血と言って必要のない血と言う考え方で、吸い出しているうちに色が鮮明になってきてサラサラな血になります。
当たりどころがいいと(?)噴水のように血が噴き出してきます。
私が使う吸角は【解表】と言う概念で使ったり(解表とは病が表面にある時にその病(邪気)を散らすと言う意味ですね)、瘀血の改善であったりするのですが、最近私の中で流行っているのがこの吸角をつかったオイルマッサージなのです。
背中には長い筋肉や細かい筋肉が沢山あります。
そこを指圧で押すとどうしても点で押していくことになります、そこを根こそぎ刺激してしまおうという感じですね。
普通のオイルマッサージでも面で押せるのですが、吸角を使うことで瘀血も対応してしまおうということです。
ただしこれは男性限定なのです、オイルマッサージなどはたまに女性でもやってくださいと言われるのですが、女性にはできない理由がこれです。
ちょっときわどい位置までパンツが下がってしまっていますが・・・オイルがつかないためです。
でも、問題はそこではなくて、真っ赤ですよね(笑)
血行も良くなりますが、何しろ強力に吸い上げるので赤く跡が残ります、途中で丸く残っているのは、吸角を止めてしまうと丸くなるのです。
この写真は鍼灸教員養成科時代の同級生と試しにやってみようという話になり(やったことはあるのですが久しぶりだったので)同じ同級生が一緒に吸角を動かしていますが、一人でやる場合は左右片方づつを別でやることが多いです。
ちなみに、この丸く残る痕の色合いを見て、瘀血がどの程度あるのかを判断したりもします。
でも、最近流行っているエンダモロジーのような効果もあり、吸い上げて動かすのでセルライト除去にも効果があると言われています。
実際に、脂肪というのは薄い膜に包まれていて、その膜が破れれば体内に吸収されるようです。
なので、外部からのマッサージで痩身というのはあながち無いことではないのですね、私は売りにはしませんが。
しかし、あまりに赤く痕が残るので女性の方にはお断りしています。
基本的には【オールリセット】と言う男性限定のコースできちんと確認した上で使ったり、あまりに時間が無いけど応急処置でなんとかしたいという場合に使ったりします。
見た目は痛々しいのですが、実際は痛くは無いのですよ。


