これはフジテレビの【放送禁止】という番組のキャッチコピーである。
映像の中に数々の事実があるが、その事実が指し示す事柄は真実でないこともあるというもの。
例えば・・・
朝、テーブルにはチョコレートが置いてあった→夜、テーブルのチョコレートがなくなっていた→部屋に入ったのは弟だけで他には誰も入っていない
と事実だけを重ねると弟が食べたように思える。
しかし、実は合鍵を持っている従兄弟が食べていた。。。
と言うように事実の先には見えない真実がある場合もあるんです。
どうしてこのことを書いたかって言うと、鍼をしていると本当にこう思うことにたくさん直面します。
例えば、先日来た知人のお話。
・1月から肩の調子が悪い。ベンチプレスの際に痛みが出る→整形外科でヒアルロン酸を5回ほどうつ
・4月ごろからまた痛くなる→整形外科でMRIを撮ると肩の腱板(肩鎖関節)を損傷していると言われる
・3ヶ月ほどで回復しなければ手術かも
と言う状態。
この状況を見てみると、「肩板損傷による痛み」だと思いますよね?
でも、その肩板損傷が【いつ】起こったかはわからないんですよ。
肩板損傷が起こったのは1月?4月?
何が原因で損傷したの?
そこはわからないんです。
ただ、トレーニングをしている人間からすると真っ先に疑うのは「オーバーユース=トレーニングのしすぎ」。
ではなぜ整形外科でそれが出てこないのかと言うと、筋肉はレントゲンにもMRIにも映らないから。
人は見えないものを信じないように、医者も映らないものは何も言えない。
でも、筋肉は映らない。
なので、事実を集める=真実ではないんです。
ちなみにその知人は鍼でしっかり治りましたよ。
手術とまで言われてたのに。
なので、「整形外科でこう言われたから」と言うことだけを信じて治らないのに病院に通い続けるって言うのは時には間違いなこともあるんです。
でも、眉唾物の治療に通うのもどうかと思いますけどね。
事実を積み重ねることが必ずしも真実にたどり着くとは限らないんです。