お茶のお話 〜紅茶のあれこれ〜 | 中野区東中野の鍼灸院 Five Elements

お茶のお話 〜紅茶のあれこれ〜

そういえば7月に入りましたね。

それでもまだまだ雨は降り続いています。

7月になると夏休みが近づいてくるなとワクワクしたものですが、大人になるとそういう楽しみもなくなってくるのですね。

 

さて、今日は紅茶について少し書きます。

皆さん、紅茶と言うとどんなものが頭に浮かびますか?

ダージリンティー、アールグレイ、アップルティー、ナムリング、オレンジペコ、アッサムティー、ウパ、ニルギリ、ファーストフラッシュ、マーガレッツホープ・・・

上に挙げた10の名前、実は5種類に分類できるのです。

①ダージリンティー、アッサムティー、ウパ、ニルギリ

②アールグレイ、アップルティー

③オレンジペコ

④ファーストフラッシュ

⑤ナムリング、マーガレッツホープ

これ、なんの分類なんでしょう?

 

まず、①は産地です。

ダージリン、アッサム、ニルギリはインドの産地ですね、ウパはスリランカです。

特にダージリンは有名で、みなさんも一番聞いたことがあるのではないでしょうか?

しかし、ダージリンティーと言うのは実際には紅茶全体の2%程度しかなく、ほとんどのダージリンティーは厳密にはダージリンティーではないものや、ダージリンティーが含まれているものをダージリンと言っていたりするようです。

 

②はフレーバーティーです。

アップルティーはすぐにわかりますよね?

しかし、アールグレイがフレーバーティーだと知っている人は意外と少なかったりします。

朝のティータイムにアールグレイのミルクティーなんて言われますが、アールグレイとはお茶の葉にベルガモットと言われる柑橘類の実の香りづけをしたものを言います。

ちなみに、チャールズ・グレイと言う人の名前から付いているそうですよ(アール・グレイ=グレイ伯爵)。

 

③は紅茶の等級を示しています。

以前ピコー(peko)と言う缶の紅茶がありました。

このピコーと言うのがオレンジペコと同じように等級を示している言葉をそのまま商品名にしたのですね。

オレンジフレーバーの紅茶ということではないです。

葉の大きさ、どこの部分を使っているかなどで細かく等級分けがされていますが、等級が高い方が美味しいという分けではありません。

ただ、葉の大きさをミックスしてしまうと、抽出時間にバラつきが出てきたりするので分けているというのが現状のようです。

 

④はお茶の葉を摘んだ時期で、ダージリンの紅茶に付けられるものです。

ファーストフラッシュと言えばその年での一番茶、春先に日本にも出回ります。

セカンドフラッシュが夏摘み紅茶で、オータムフラッシュ(オータムナル)が秋摘み。

この言い方はダージリンの紅茶に付けられるのが一般的で、アッサムのファーストフラッシュなどと言うものは基本的にはありません。

ファーストフラッシュは日本でも大人気のお茶で、とにかく高いのが特徴です(笑)

お茶はどのお茶でもそうなのですが、高いから美味しいわけではありません。

高いということは稀少性が高いというだけで、初摘みのお茶なので流通量が少なく入手が困難なのです。

ではなんで日本で人気なのでしょう。

ファーストフラッシュはあまり発酵が進んでないうちに出荷されます、そのため、よく言えば緑茶に近いフレッシュな香りで渋みもあります。

お茶の色も紅茶の琥珀色ではなく、ちょっと黄土色っぽい緑茶という感じです。

しかし、とにかく香り高く好きな人は大好きなお茶です、が、薄い、味がしないと言われてしまうのもファーストフラッシュです。

 

セカンドフラッシュは紅茶としては一番成熟していると言われる時期です。

ダージリンティーの代表的な言葉としてマスカテルフレーバーなんて言葉があり、口に残る渋みの余韻のことでまるでマスカットを食べた後のような残り香が口の中に残ります。

この香りの正体はウンカと呼ばれる虫が葉をかじった時に出す分泌物が影響しているそうです。

このセカンドフラッシュも紅茶としては高いですね。

 

オータムフラッシュは比較的安く買えることが多く、もしかしたら一番出回っているのかもしれません。

 

⑤は、そのダージリンの紅茶を生産している茶園の名前です。

マーガレッツ・ホープと言うとなんとなくマーガレットの花を思い浮かべますが、茶園の名前です。

ナムリングなんかは人気の農園らしく、ちょっとお高かったりします。

 

このように、よく聞く紅茶の名前だけでも実は味だったり摘む季節だったり産地だったりするのですね。

なので、ダージリン・ファーストフラッシュ・アールグレイなんて言うと、ダージリンで取れた春摘みのお茶をアールグレイのフレーバーティーにしましたなんて言うことなのです。

当院ではマリアージュ・フレールのお茶を比較的多く取り揃えています。

フレーバーティーの方が味が分かりやすいので、お出しするのはフレーバーが多いのですが、たまーにファーストフラッシュなんかも出てきたりするのです。

 

※お茶の種類は基本的にその時の気分でお出ししています。必ずマリアージュフレールの紅茶やファーストフラッシュをお出ししているわけではありません。また、お時間がない時にはお茶をお出しすることができない場合もございますので、その際にはご了承いただけると幸いです。

中野区東中野で鍼灸施術のご予約

ヒアリングを行い最適なメニューをご提案します。

ご予約はこちらから


— Archives