巡りを良くする【気の流れ編】 | 中野区東中野の鍼灸院 Five Elements

巡りを良くする【気の流れ編】

先日書いた巡りを良くするというテーマ。

今回は気の流れという観点で見て行きましょう。

気というのは一般的にはないものとされていますが、個人的にはあると思っています。

ただし、私自身は見えないしわかりません。

こういう仕事をしていると、感覚的に鋭くなって見えるようになるなんていう話も聞きますが、そんなことは今のところありませんね。

ただし、直感的に「あるな」というのはわかります。

以前にもちょこっと書きましたが、電車の横の人からなんかモワモワ感じて熱いという事がたまにあったりします。

これがまた、華奢な女性からそういう感じがあったりするので、体温で暑いというのとは違うようです。

 

東洋医学では気と血は体をめぐるものとされていますが、気の流れが悪くなると血の流れも滞ります。

また、気と血と津液(しんえき)の三つがあり、津液というのは透明な水分であるとされています。

今で言うリンパ液というのもこれに含まれますが、どちらかというと人の体の70%ほどは水分でできていると言われているので、この水分なのではないでしょうか?

気の巡りが悪くなるとこれらの回りも悪くなると考えられているので、基本的には気の巡りが一番大事だと思われます。

また、気というのは内気と外気があり、ドラゴンボールやオーラみたいなものは外気だそうです。

内気というのは六臓六腑の計12本の主な流れからなるたくさんの気の流れを言います。

あれ?五臓六腑じゃないの?と思いますよね?

五臓=肝 心 脾 肺 腎

五腑=胆 小腸 胃 大腸 膀胱

これに心包(臓)と三焦(腑)を加えて六臓六腑。

この二つは目に見えない臓器なんて言われていまして、ちょうど今第二期が始まっているワールドトリガーという漫画に出てくるトリオン器官のようなものです(マニアック)。

トリオン器官のように心臓の近くに位置し、近くというよりも心臓を包んでいると言われています。

それに対し、三焦というのは見えないだけでなく膜のようなもので、「ここにある」という概念がないとされています。

ちょっと話が横道にそれましたが、この六臓六腑のメインの気の流れは体を縦に走って臓→腑→臓→腑と入れ替わりながら巡ります。

この流れが滞ると気滞と言って異常が生じ、それにより血が滞り瘀血、津液が滞ると痰飲なんて言って体に症状が現れます。

これを気血津液弁証なんて言います。

気血津液のどれがどのような状態で滞っているのかを調べ、経穴(俗にいうツボ)を刺激し流れを良くするのが鍼灸。

これ以外にも臓腑弁証と言って上にあげた六臓六腑の気の流れを見て経穴を刺激するやり方など様々なのですね。

どちらにしても、寒さ=寒=寒邪がこの時期には体に入りやすく、寒邪は一番体にとってよくないものとされています。

寒いと動きが滞り、巡りが悪くなるからですね。

 

そこで前のコラムと繋がるのですが、鍼で血液循環を促したり、気の巡りを促す事で体に異常が起こらないようにしましょうというのが鍼の役割なんです。

ちょーっとめんどくさい話になりましたが、巡りをよくするのが大事だっていうことがなんとなくわかってもらえるといいなと思います。

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