白い百合はカサブランカ? | 中野区東中野の鍼灸院 Five Elements

白い百合はカサブランカ?

鍼灸院のコラムなので鍼灸や東洋医学の話をゴリゴリに書いていくほうがいいのかもしれませんが、ある意味独りよがりになってしまいそうですし、何しろ難しい話なので噛み砕いて書くとちょっとピントがずれてしまったりするので・・・
全然関係ない話を織り交ぜていきます、というよりそういうコラムのが多いかもしれません。

私は百合の花が好きです、というのもとてもいい香りが部屋中に広がるので、芳香剤みたいな役割もしてくれます。

今週はこれ、「あら!カサブランカなんて豪華ですね!」なんて言われたりもするのですが、これはカサブランカではありません。

まずはカサブランカとは何なのかからご説明しますと、大輪の百合の中の1品種です。

日本の百合を元に掛け合わせて作られたオリエンタルリリーとかオリエンタルハイブリッドと言われる種類の百合の中で、真っ白で大輪の花を咲かせる百合の中の1種類がカサブランカ。

簡単に例えると・・・

イチゴという中の「あまおう」と言う品種と言う感じですかね。

大きくて美味しいイチゴでも、あまおうでなければあまおうという名前はつかないのです。

あかい・まるい・おおきい・うまいが揃わないとあまおうではないのです。

さて、ではこのあかい・まるい・おおきい・うまいの様なカサブランカの特徴というのはなんなのでしょうか。

まずは白くて大輪、部屋中に香る甘い香り。

更に、カサブランカは茎に対して真横に花茎が伸びてうつむき気味に花が咲きます。

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この白い百合は真っ直ぐに上を向いて蕾が付き花が咲いていますよね?

これは「シベリア」と言う種類の百合です。

カサブランカよりもほんの少し花が小さいのですが、香りもほとんど変わらず、何より扱いやすいのです。

カサブランカは真横に花が伸びてうつむいて咲くので、花瓶に入れるときに幅がありすぎて他の花との位置取りが難しいのです。

シベリアは蕾が花丈の上部に蕾が集まって真上に咲くので、幅も取らずに上に咲くので花を観賞しやすいのです。

そして何より値段が違う。

カサブランカはネームバリューが高すぎて、とにかく高い。

私が知っている中で最もいいお花を扱う花屋さんでの価格は、カサブランカ1本3600円位で、シベリアだと1800円位。

倍違うんです(笑)

あるお花屋さんが言うには、皆さん白い大輪の百合はすべてカサブランカだと思っている方が大勢いらっしゃるらしく、お店や電話で「カサブランカをください」と言うのだそうです。

もちろんお花屋さんですからそう言われれば「カサブランカ」を出しますよね?

でも、目の前には半額くらいのシベリアや他の白いオリエンタルリリーがたくさんあるのです。

白い百合をくださいと言われれば他のも出しますが、カサブランカと言われればカサブランカを出すのです。

目の前に「とちおとめ」も「とよのか」も「あかねっ娘」もあるけど、あまおうと言われればあまおうしか出さないのです。

そのため、カサブランカだけが人気があるっぽい感じになってしまい、結局値段が上がってしまっているのだそうです。

良く、ピンクのカサブランカとか、スーパーカサブランカなんていう物がありますが、カサブランカではありません。

カサブランカとは純白の大きな花を茎から横に俯き加減に咲く百合の花の品種名なのですね。

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