一昔前、細マッチョとゴリマッチョと言うプロテインウォーターのCMがありました。
当時からこの疑問はあったんですけど、その時のCMを今見返してみても細マッチョ役の人たちには筋肉は無く、ただ痩せているだけなんですね。
そもそも皆さんが細マッチョと思っている人ってどんな人なんだろうと調べてみました。
ジャニーズのタレントが脱いで腹筋が見えているのが細マッチョ・・・
と言うように、腹筋が出ていると細マッチョと言われる確率が上がるみたいですね。
そのほかにも腕の筋肉や肩の筋肉が見えている人が細マッチョらしいのですが・・・
そもそも体脂肪落とすだけで筋肉は見えます。
これを間違えている人がとっても多いです。
腹筋なんて特にいい例で、腹筋運動なんてしなくても体脂肪が落ちれば腹筋は見えます。
肩や腕も筋肉がなければそもそも腕は動かないわけですから、体脂肪が落ちれば見えます。
トレーニングを分かっている人から見れば「細マッチョ」と言うのはただのガリガリなんですね。
サッカーの中田さんは現役当時、かなりシェイプされた体をしていました、あの状態を細マッチョと言うのであれば、かなりしっかりとしたトレーニングをこなしていないとああはなりません。
とある番組でマツコ・デラックスさんが言っていた一言がドンピシャに的確で、細マッチョと言い張っているADに対してピシャリ。
『脂肪がなくなって筋肉組織が見えるようになっただけ、これを細マッチョって言ったらダメよ』
と言う感じだった気がします。
私の小学校の同級生で同じ勘違いをしている人がいて、同窓会のたびに横に来て「俺は野球をしているから筋肉がついている、すごいだろ」と腹筋や腕を見せてくるのですが、もちろんただ痩せているだけ。
野球をしても綺麗な筋肉はつかないし、野球に必要な動作の神経系が発達したり、必要最低限な筋肉が必要最低限量つくだけ。
大抵の人が「あの人の体かっこいい」と言う人はかなりハードなトレーニングをしている人です。
これから筋肉をつけたい、トレーニングをしたいと言う人に相談される際に90%以上の人が言うセリフがあります。
「筋肉はつけたいけどボディビルダーみたいになりたくない(男性版)」
「ダンベルなんて握ったら筋肉ついちゃう(女性版)」
これにもピシャリと一言。
ボディビルダーなんてどうやってもなれません、ダンベル使ったら筋肉つくのは当たり前、骨と皮だけになりたいのなら使わなくていいです。
男性の場合の『ボディビルダーみたいなほど筋肉をつけたくない』に対して
皆さんがテレビや映画で見るボディビルダーさん。
1番有名なのはアーノルド・シュワルツェネッガーさんですよね?
あの人、ボディービルのワールドチャンピオンです、ステロイド使用を公言しましたが、人生の全てを筋肉をつけるために費やしたような人です。
これから筋トレを始める人がなりたくてもなれるような人じゃなく、骨格、資質、才能などが全て揃わないとなれないんです。
40kgの重さでヒィヒィいう人が、180kgを持ち上げる人になりたくないなんて言えませんよね?
なぜか見下されてしまうボディビルダー、脳味噌まで筋肉なんて言われてしまっていますが、基本的にボディビルってものすごく知識が必要でして、東大早稲田などの偏差値が高い学校の人がなっていることが多いです。
最近はインターネットでたくさんの知識を得られるので気軽にいい体になることができますが、解剖学生理学などのかなり豊富な知識を必要とする上に、毎日吐くような鍛錬を続け、さらに食事制限までしているんです。
これから筋肉をつけたい人が1-2年血反吐を吐くような思いでトレーニングしたところでとても追いつけないんですよ。
女性の場合の『痩せたいけど筋肉つけたくない』に対して
それならダイエット自体を諦めるしかありません。
筋肉のない体なんて栄養失調や拒食症の方と同じです。
筋肉に関しては男性の場合と同じで、つけたくないのは構いませんが、つけたくても付けられないんです。
会話の中で「昨日重いもの持ったから筋肉ついちゃった♪」とかいう方がいますが・・・
安心してください、全くついていないので。
その程度で重いものが持てるようになるのは筋肉がついたのではなく、筋肉を動かす神経伝達が回るようになっただけなんですよ。
ここまで書いてなんとなくお分かりになったかもしれませんが、細マッチョなんていうものは存在しないんです。
多分皆さんが思っているのは、筋肉をある程度つけて体脂肪10%くらいまで絞り込んだトレーニーだったり、マッチョが脂肪を落とした下着モデルだったりします。
テレビやCMなどで嘘ばかりが流されているので仕方のないことなのですが、もう少し本当のことを知らないとダイエットや体づくりってできない気がします。