適正価格について考える | 中野区東中野の鍼灸院 Five Elements

適正価格について考える

昨日から【生活応援キャンペーン】を行なっております。

これに関しましては本当にかなり悩みました、というのも、こういう価格って患者さんがどう思っているのかがわからないからです。

もちろんみなさん価格は安価なほうがいいですよね?

ただし、この価格というものが「働く側のモチベーション」になっているのも大事なところなんです。

私の通っている美容師さんがこんなことを言っていました。

 

「価格を下げると自分のモチベーションが下がる」

 

これってすごくわかるんですよ。

価格を下げることでものすごくキツくなるわけではありません(キツくはなるけど、ものすごくキツくなるわけではないと言うことです)。

でも、その分自分の中でやる気がほんの少し下がるんです。

大手企業の経営するお店などでは薄利多売で稼いでいるところが多いですよね、だからそれが「当たり前」になってしまっているのですが、そんな薄利多売の大手企業の現場で働く店員さんは基本的に薄給なわけです。

そして、薄利多売だからその金額でやれているって言う現実があったり、店舗が多数あって「赤字でもいい店」と「黒字が多い店」が入り混じっているから都心でも安い価格で提供できていたりします。

 

私たちのような個人店の場合はなかなかそうもいきません。

ただし、クオリティは薄利多売のお店よりもしっかりしているところが多いんですよね。

私が今通っている美容院は一般的な【1回カット6000円】のところです。

ただし、周りの人に聞くと意外と1000円カットで済ませてしまうと言う人も多く、6000円もかけられないって言う人がいます。

ここら辺に関してはその人の好みもあるので私は何とも言いませんが、今通っているところは1.5-2カ月に1回行っているのですが、本当に繊細にカットしてくれるので、それくらいの間を開けても「伸び切っただらしない髪型」にならないんです。

短髪だとどうしてもだらしなくなってしまうのですが、その感じがあまりないんですね。

あとは、そこの美容師さんは短髪のお客さんが多いのか、どこまでやると奇抜になるか、自分のリクエストをそのまま実行するとどうなるかのイメージをきちんと説明してくれるので、奇抜スタイルにならないくらいの清潔感を出してくれます。

これって結構大事で、やりすぎちゃってどうしようと言うことがあまりないんですね。

そう言うのを加味して6000円と言うのはやはり職人仕事だと思うんです。

 

私も今回【生活応援キャンペーン】を実施しましたが、これには理由があり、現在の状況でお財布が厳しくなっている人が多い中で痛み分けをしようと考えた結果です。

当院の地域は住宅街の中でもかなり閑静な地域で正直一日予約でパンパンになることはあまりありません。

これがパンパンになる地域なのでしたら家賃が倍以上になり結局どっちがいいのかわからなくなります。

その中で約1時間で6800円と言う金額をベースにやらせていただいているのですが、患者さんの意見としてよくあるのが「このクオリティを都心でやったら10000円は超えると思う」と言うものです。

この上北沢・桜上水・八幡山区域にはいくつか鍼灸院がありますが、中には30分3000-4000円くらいをベースでやっているところから、60分6000円-7000円くらいをベースでやっているところもあります。

結果的に時間単価で見ると変わらないのですが、どうしても価格の安い方に行く方が多いみたいです。

それは鍼灸と言う行為の中身が見えないからだと思うんですよね。

例えば、30分3000-4000円で鍼のみを行うところと、60分で鍼とマッサージも組み合わせるところ。

60分で鍼だけだけれど鍼もたくさんの本数を使うために短い時間では終われないところ。

いろいろあります。

それは金額だけではわからない部分が大きいんですよね。

 

なので、今回値段を下げた時に「下げれるなら今まで金額的に余裕があったんでしょ?」と思われてしまうのも怖いですし、自分自身でクオリティを下げてしまう結果にならないといいなと言う気持ちと入り混じっていました。

ただし、結果的に少し安くすることで体験しやすい、お財布が厳しくても来やすい設定になればいいなと言う思いからキャンペーンを行いました。

この価格がずっと続くわけではありませんが、この機会に是非一度体験してみてくださいね。

きっと違いがわかってもらえるのではないかなと思います。

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