
湿気の多い日々が続き、私も少し元気が無くなっています。
コラムを書いた後に自分で自分を少し治療しようと思っています。
鍼灸院FiveElementsを開いてよく皆様に聞かれるのは、「どうしてここに開業したのですか?」と言う事です。
私の住まいは全く近所ではなく、通勤に1時間ほどかかります。
オープン時間が11時なのも、それより早くオープンしようと思うと、日本で1、2を争う通勤ラッシュに遭遇するからなのです。
もちろん他にも理由はあるのですが、何しろすごい通勤ラッシュで、1日の体力の半分以上をそこで吸い取られてしまうのと、精神衛生上いい状態を保っていないといい針ができないというのもあります。
では、なんでこんなに離れているところにお店を出したのでしょう。
ここの店舗は実は私で3店目の鍼灸院なのです。
初代は「ふたば鍼灸マッサージ院」、二代目は「ふたば治療院」と言う名前でした。
初代の方のお名前がふたばさんと言う名前から院名がつけられ、二代目の方はほぼそのままの名前で開いていたそうです。
ある日、学校の先生から「治療院の店舗が空きそうなのですが、開業しませんか?」と電話がありました。
私たち鍼灸師は他の業種と比べると開業費用はあまりかからない方なのですが、それでも鍼灸院の開業というのはハードルが高いものなのです。
まず、はり師きゅう師の免許をとった人が、鍼灸師として仕事をしていく割合は20〜25%くらいと言われています。
これには二つの大きな理由があり、1つ目は「治療の仕方がわからない」というものです。
これは様々な資格に言えることなのですが、国家試験というのはあくまでも試験であり、その国家試験をパスするための勉強というのは治療のノウハウではないのです。
昔は鍼灸師の免許を取った後は鍼灸院に弟子入りして治療法を学ぶことで鍼灸師として成熟していきました。
しかし、今は鍼灸院も少なくなり、私のように1人で営む鍼灸院がほとんどになりました。
理由としては鍼灸のなじみが薄くなり、接骨院・整骨院などの保険適用のある治療院が多くなってきたために患者さんを確保できないため人を雇うことができないためです(実は接骨院・整骨院も鍼灸治療は保険適用できません)。
そのため鍼灸師を育成する場がなくなってしまったのです。
二つ目は先ほども書いたのですが、鍼灸師で開業をしても生活をすることが難しいのです。
みなさん肩が痛い、腰が痛いというときにどうしますか?
大抵はマッサージが思い浮かぶのですが、やはり保険がききません。
そうすると保険の効く接骨院・整骨院などに行かれる事が多いのではないでしょうか?
実は接骨院・整骨院と鍼灸院と言うのは全く違うものなのです。
似ているので間違いやすいのですが違うものです。
ただ、1回の金額がかなり違うので、やはりファーストチョイスを接骨院・整骨院にされる方は多いようです。
話が少し逸れましたが、私は鍼灸師の免許を取るだけではきちんとした治療はできないと思い、鍼灸教員養成科と言う鍼灸の教員になるための学校に進学しました。
教員養成科を持っている学校は都内でも3校しかないのですが、私はその中でも一番臨床に力を入れている東京医療専門学校と言う学校に進学しました。
鍼灸の東大なんて言われている学校です(昔は入学倍率がかなりあったのですが、現在は東大と言えるかどうかはわかりません(笑))。
なんでこの学校を紹介したかというと、ここのお店の1代目のふたばさんが私と同じ教員養成科を卒業しているからなのです。
つまり、ふたばさんがお店をたたむ時に学校に連絡し、次の二代目のお店が入りました。
そして二代目のお店がたたむ時に今度は私に白羽の矢(?)が立ったわけですね。
初代のふたばさんと私は同じ学校の卒業性という事なのです(二代目の方は違ったようです)。
そんなこんなで、2015年2月下旬にお話をいただき大急ぎで開業準備、3月の末から4月4日まで大体1週間くらいで壁を塗り床を変え家具を入れたりなんだりで大急ぎで開業をいたしました。
以前の初代、二代目の店舗と比べると全く違ったテイストのお店になってしまい、近所の方には驚かれています。
ほとんどの方ははじめお花屋さんか喫茶店だと思っていたようです(笑)
鍼灸師が一階のテナントで開業をするというのは想像以上にハードルが高く、開業する鍼灸師の中でも本当に一握りです。
ほとんどがマンションなどを借りたり、出張専門で仕事をしている中、大変ではありますがこうやって開業できた事は幸運だったのではないでしょうか。
まだまだこれからの治療院ですが、是非宜しくお願いします。
何かお困りの事があれば是非ご相談、ご来院いただければ幸いです。