
6月になるとやってくるもの、梅雨ですね。
この時期になると腰が重だるいとか、頭が重いとか、四肢がだるいとか、めまいがするなんて話をよく聞きます。
東洋医学では季節に応じて様々な邪が入りやすくなると言われています。
風邪、暑邪、熱邪、湿邪、燥邪、寒邪。六つで六淫と呼ばれます。
院名のFive Elementsと言うのは木、火、土、金(金属)、水からきているのですが、この5つの属性は様々なものを五つの属性に振り分ける考え方なのです。
木は春、火は夏、土は長夏と言って日本でいう梅雨です、金は秋、水は冬。
土の長夏とは日本には無い季節なのですが、中国の夏の終わりの湿気の多い季節のことで、日本でいう梅雨と同じような気候の時期です。
土にはもともと土用と言う季節が当てはめられています、土用と言うのは季節の変わり目の時期のことで、年4回あることになります。
みなさん頭に浮かぶのは「土用の丑の日」ですよね?
このことはまた鰻を売り始める時期がきたときにお話ししましょう。
春は風邪、夏は暑邪と熱邪、梅雨は湿邪、秋は燥邪、冬は寒邪が体内に入りやすくなります。
この梅雨にあたる湿邪は重く下に溜まる性質を持っています。
頭が重だるいとか、四肢が重だるいとか言う症状は湿邪が関与していると考えられています。
そのほかにも気圧が変化すると頭や腰が痛くなったりする方も多いと思います。
めまいというのも、体のセンサーである三半規管がうまく働かないことにより起こるのですが、三半規管の中には水が入っていて、その水分調整がうまくいかないことによりめまいが起こるとも言われています。
人の体は70%以上が水でできています。
梅雨はその水分である湿気が溢れている季節なので体調の変化が起こしやすいのではないかと考えられています。
鍼灸では、はりを使ってその水分を少しづつ調整したり、不調部分に針をすることでお身体の状態を整えていきます。
調子が悪いなと思ったら、鍼灸という手段も頭の片隅に置いてみてくださいね。
今週は6月の季節感満載で紫陽花を飾ってみました。
紫陽花って土のPH値によって色が変わるんですよ。