痴漢と安全ピン | 中野区東中野の鍼灸院 Five Elements

痴漢と安全ピン

ふとニュースで出ていた記事について。

とある鍼灸師さんが「痴漢に安全ピンを刺すのをやめてほしい」と書いたところ賛否両論バッシングまで受けましたというお話について。

 

私も鍼灸師ですが、そもそもそれ以前の話として個人的意見を言いますと・・・

人に針を刺す行為が何故擁護されるのでしょうか?ということなんです。

例えば、刺しどころが悪ければ安全ピンでもかなり危険だと思いますよ。

肋骨の間とかに入れば気胸になりますし、この鍼灸師さんが言っているように感染症の心配もあります。

安全ピンくらいの太さになればかなり危険だと思います。

 

そして、これは私自身の体験談も踏まえて書かせていただくのですが・・・

冤罪だったらどうするんですか?

痴漢をする人が悪いという意見もあります、そうですね・・・痴漢を本当にしていれば。

それでは男女問わずに考えてみてください。

あなたは何もしていないのに、誰かから痴漢とは言わずにものすごく嫌なことをされたという理由で安全ピンで刺されたら【あなたが私に嫌なことをしたんだから仕方がない】と言って許せますか?

それともものすごく嫌なことはダメでも痴漢だといいのでしょうか?

世の中には自分が間違えているにも関わらず「この人痴漢です」って言ってしまったがために引っ込みがつかずに何もしていない人を痴漢に仕立て上げる人もいます。

また、本人も痴漢されていないとわかっているのに、別のことを注意された腹いせに「この人を痴漢にしてやろう」と思う人もいます。

これは痴漢がいるいないとか、痴漢をする人が悪いとかではなく、こういう女性もたくさんいるということです。

もしいなければ冤罪事件なんてありませんし、そういう映画も製作されていませんよね?

あなたがもし女性で、電車の中で電話をしている男性に注意したとします、その男性から突然こいつ痴漢だと言われ安全ピンで刺されたら・・・どういう気持ちになるでしょうか?

 

痴漢を擁護しているとかそういう問題ではないんだと思います。

針で刺すという行為は、ダイレクトに菌やウイルスを相手の体内に入れるということです。

HIVだってB型肝炎だって1番感染する可能性が高いのはダントツで注射器の打ちまわしなどの直接体内に入れる方法です。

だから、私たちは滅菌をしている鍼以外は使いませんし、他の人に使った鍼や不衛生な安全ピンなんて絶対に使いません。

使ってない安全ピンだったらと思うかもしれませんが、滅菌された安全ピンなんて売っていません。

つまり雑菌は必ずついています、それを無関係の人に刺してしまって「痴漢だと思ったから刺しました」って言って許してもらえるのでしょうか?

逆に自分ならそれが許せるのでしょうか?

少なくても私は絶対に許しません、世の中に痴漢がいるんだからしょうがないじゃないだろと言われても、それとこれとは全くの別問題です。

普通に傷害罪だと思います。

肝炎ウイルスはアルコール消毒では効果がありません、だから私たちは放射線やエチレンオキサイドガスなどで完全滅菌された鍼しか使いません。

 

私は「痴漢がいるから」という理由で無関係の人の体に傷をつけたり、感染症を引き起こすような行為をするのは違うのではないかなと思います。

痴漢がいるというのも事実ですが、私は冤罪のような場面を多々目撃しているので。。。余計にそう思います。

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