先日、とあるスポーツをしている方が来院されました。
もともと私は鍼灸をスポーツ選手に行うことでケガや疲労からの回復をするような鍼灸のやり方を行いたくて学校に行きました。
なので、私の卒業した学校はスポーツ鍼灸と銘打っている学校です。
テーピングや傷の治療など色々なことに対応できるよう課外授業なども受けてがむしゃらに勉強した記憶があります(しかしそれで体調を崩します 笑)。
しかし、実際にスポーツの現場で直接鍼をするならともかくとして、こうやって鍼灸院を立ち上げると【スポーツ鍼灸】と言うものが果たして特別に必要なのかなと言う疑問に当たります。
鍼灸でスポーツに適応できる場合のほとんどは筋肉の張り感や炎症への対応になります。
もちろん、それが引き金になるメンタル面や体力の消耗というのはあるのですが、むしろそっちがサブ適応でメインは筋肉に対する鍼になります。
大抵、一般の患者さんは日頃の肩こりや腰痛でご来院いただく方がとても多いのですが、スポーツやトレーニングの場合は筋疲労が多く、それではそう言う方に対する鍼ってどんなことをするのかと言うと・・・
私の場合はひたすら筋肉を緩めていく作業になります。
一般の方と少し違うのは、基本的にそう言う方々は体のどこに違和感があるかと言うのをピンポイントでわかっている方が多く、いかにそこの違和感を取れるかと言うことに尽きると思っています。
その筋肉は深いところにあるものが多く、通常の鍼ではなかなか届きません。
指定された場所のどこに問題があるかを勘と手探りで探しつつほんの数cmの鍼を探す・・・
そんなことを繰り返していくような作業ですね。
とにかく、その動くをする時にどこに違和感があるかを紐解いていくと言うか・・・
もちろんこのやり方が全てではありません、もっと浅く鍼を入れて効かせる人もいるでしょう。
スポーツの種類によっては大腿部だけで10㎝の鍼の根元付近まで入ってしまう人もいます、そう言う鍼を臆病にならずに思い切りよく入れるのが大事だなと実感しています。
私の場合はそう言うやり方がどちらかと言うと得意分野なので、体格の良い人や筋肉量の多い人に関しては効いてくれることが多い気がします。
スポーツ選手もベテラントレーニングの人も、意外とファーストチョイスは接骨院と言う方が多いです。
鍼ですんなり効いてくれてパフォーマンスが上がることはよくある事です。
少し怖いかもしれませんが、ちょっと勇気を出してチャレンジしてみてはいかがでしょうか?