私の周りでもだんだん鍼灸院を開く人が増えてきました。

その院を見るとその人の性格などが見えてきて面白いものですね。

とりあえずスタンダードな治療院にして本当に普通な院を作った人、とりあえず営業さえできればいいので外見や内装には一切こだわらずにベッドと受付だけがある人、おしゃれ感がある治療院を作ったはいいけど維持ができていない感じの人、コンセプトをしっかり作り自分の趣味などを生かしている人。。。

見ていると楽しいものです。

私は自分が居心地のいい空間を第一に作ったのと、季節感は大事にしたいなと思ってこの治療院を運営しています。

外のクリスマスツリーも正直それを見て入って来る人はいません、だって治療院ですから。

でも、こういう季節感を出すことで印象に残ってくれるのではないかなとも思っています。

近所にできたフレンチのお店のオーナーさんと良く話すのですが、サービスや雰囲気というもので質を上げるというのは大事なことだなと思うのです。

これは私がホテルでサービスの仕事をしたり夢の国でのサービスをするときに叩き込まれたことなのですが、同じ原価のものでもサービスによって単価が違って感じるんです。

例えば、サラダを提供するときに出来上がったものをテーブルに置くのと、目の前で盛り付けてドレッシングをかけるのでは同じ野菜でも体感価格は違うんですよね。

ローストビーフを目の前で切ってくれたり、オムレツを目の前で焼いてもらうとグッと満足度が上がるんです。

夢の国の場合は世界観ですね、世界観をしっかり持つことで特別な空間だと思うことで満足度が上がるんですよね。

そういう総合的な満足感で価格が変わっても来るんです。

もちろんそういう事にこだわると少しコストもかかってしまうのですが、満足度ってそういうことでも大きく変化するんです。

ただし、一切そういうことを捨ててコストを抑えた治療院の運営方法もあると思うのです。

そこらへんは地域や患者さんのニーズというのがどこまで一致するのかを見極めるのが重要だなと実感します。