ピロリ菌のお話 | 中野区東中野の鍼灸院 Five Elements

ピロリ菌のお話

先日、私の胃からピロリ菌が検出されました。

ピロリ菌っていうのは、ヘリコバクター・ピロリと言って胃の粘膜に住み着いている菌です。

ヘリコは螺旋という意味でヘリコプターのヘリコです、バクターはバクテリア、つまり、らせん状のピロリ菌。

 

胃の中は強酸性なので、細菌は住めないと思われていたのですが、このピロリ菌はアンモニアを自分の周りに出して酸から身を守っています。

このピロリ菌がいると胃炎や潰瘍ができやすくなり、胃がんの発生率も上がると言われています。

実は、昔から胃炎・胃潰瘍が絶えなかった私はピロリ菌を疑われてはいましたが見つかっていませんでした。

疑わしければ除菌すればいいじゃないと思うのですが、発見されないと保険治療ができないんですね。

胃カメラで組織を取って調べてもいつも出てきませんでした。

最近では呼気検査法で呼気中の尿素を調べてピロリ菌がいるかどうかがかなり精度良く調べられるようになりました。

今回もその結果ピロリ菌が陽性だという判断に至ったわけです。

 

除菌法は簡単で、抗生物質などを7日間飲み続けるだけ。

ただ、結構量が多いのでそれで胃が荒れてしまわないかが少し心配です。

 

ピロリ菌の感染経路は詳しくは分かっていません。

ただ、経口感染である可能性が高いらしいという事、感染するのはほとんど幼少期で成人してからはほとんど感染しないということがわかっているそうです。

例えば、赤ちゃんの時に食べ物を噛み砕いて食べさせてあげたりしますよね?

そういうので感染する親族感染が多いらしいということが最近ではわかってきたそうです。

なかなか見つかりにくいピロリ菌ですが、がんのリスクもあるとのことなので見つかったら除菌した方が良さそうですね。

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