たまには実になる内容を(笑)
腰痛の一つに仙腸関節に由来する腰痛があります。
仙腸関節というのは骨盤を作っている仙骨と腸骨という二つの骨が繋がっているところで、ちょうど腰の真下になります。
骨盤が痛い、お尻の方が痛いといってこられる患者さんが多いですね。
ほとんど動かない関節なのですが、数ミリの動きのある関節で、ここが変なふうに動いたり、負担によって炎症が起きると腰痛になったりぎっくり腰になることが多いです。
私は、腰痛の患者さんの場合にはこの仙腸関節から仙骨の際に必ず鍼をするようにしていて、比較的危機がいいように感じます。
場合によっては仙骨に鍼をしてパルス通電(電気で筋肉を動かして血行を促します)をすることもありますね。
このタイプの腰痛の特徴として、鍼で改善はするものの一発で治るという感じではなく、何回か鍼を重ねてやっと改善するように感じます。
腰椎周りが原因による腰痛は比較的一発完治も見られるのですが、仙骨周りの場合は取れづらいと実感しています。
私もこの仙骨周りの腰痛がたびたび起きるのですが、やはり毎日自分で鍼をしてやっと改善していく感じですね。
腰痛といっても本当にさまざまなものがあります。
仙骨周りを押して痛む腰痛なのであれば、ちょっと本腰入れて治療してみるといいと思いますよ。