このコラムでも何回か書いている腰痛のお話ですね。
こういうお話は同じことを書いていたりもするのですが、過去のコラムを皆さまが読み返している訳ではないのと、私自身あまり書いたか覚えていないということもありちょこちょこ載せています。
腰痛持ちの方は本当に辛いですよね、かくいう私も腰痛がありまして自分で鍼治療をしています。
男性の腰痛で多いのは、トレーニングやスポーツで多いのはオーバーユースと言われる直訳して「使いすぎ」です。
腰というのはトレーニングだけに関わらず常に力が入る部分です、さらにそこにトレーニング負荷がかかる訳ですから負担も大きいですよね。
腰を痛めているとわかるのですが、ほんの些細な動きでもピキッと痛んだりします。
正しいフォームでトレーニングを行なっていても力が入ってしまうものなんです。
男性の腰痛の特徴としては、腰椎(背骨の腰の部分)の特に下の方に症状が出やすいということです。
L4、L5、S1なんて言葉を整形外科に行くと言われると思うのですが、ここでいうLとは腰椎の意味で、腰椎の4番目、5番目、Sは仙骨の略なので仙骨の1番目という意味なのですが、このあたりの神経を圧迫しやすいということなんです。
L4とL5の間から腰の4番目の神経が出ていて、L5とS1の間から腰の5番目の神経が出ています。
この圧迫されている神経の場所で痛みや痺れが出ている場所が変わってくるのです。
椎間板ヘルニアというのは、腰椎と腰椎の間にあるゼリー状の椎間板というものがはみ出て神経に触ってしまっていることを言います、ヘルニアというのはそういう何かが飛び出ているという意味合いで使われることが多いんです。
ヘルニアの場合は物理的に神経が触ってしまっているので鍼で治すことはできません(改善はできることが多いです)。
しかし、一言に腰痛といっても原因は様々で、筋肉の硬さによる腰痛や痺れが出ている場合は鍼灸がとてもよく効区ので、ファーストチョイスといっても過言ではありません。
女性の場合、もう少し上の腰椎に痛みが出るケースが多いので男女がまったく同じ状況とは言えないんですね、骨格などの差で痛みが出る部位が違うとも言われています。
この腰痛というのは奥の筋肉に問題がある場合が多く、思い切って奥まで鍼を入れる必要があります。
腰の部分の筋肉はいくつもの筋肉が重なり合って形成されているので、表面だけを鍼しても届かなかったりするんですね。
もちろん浅い鍼でも効かなくはないのですが、しっかりと確実に改善するにはやはりガツっと入れる必要が出てきます。
その為の長い鍼というものを用意しておく必要があるのと、そういう鍼を使い慣れていること、問題のあるところをサーチする能力というのを日頃から慣れている鍼灸師でないとガツンと効かせるのは難しいのではないかと考えています。
当治療院はもちろん男女分け隔てなくいらっしゃっていただいていますが、トレーニングやコンタクトスポーツなどで体の厚い方がなかなか治らない腰痛の悩みなどでいらっしゃっていただけると効果を出しやすいのではないかなと思っています。