ストレッチと鍼 | 中野区東中野の鍼灸院 Five Elements

ストレッチと鍼

先日、話題になった件でありがちなことを書いてみようと思います。

 

「ストレッチで伸びない筋肉ってありますか?」

 

トレーニングを頻繁にやっている人で疲労をためやすい部位に上腕二頭筋と上腕筋があります。

力こぶのできる筋肉ですね。

上腕二頭筋と言うのは、Y字に二つに分かれてるので二頭筋と言うのです。

上腕筋というのは、その二頭筋の下にある筋肉で、写真のようにポコっと厚みのある力こぶにしたい場合は上腕筋を鍛える方が効果的なんて言われています。

親指を上にしてウエイトをあげる「ハンマーカール」という方法がいいみたいですね。

この二つの筋肉は肘を完全に伸ばした状態が0度の状態なので、ストレッチしようとしても骨がロックしてしまうので伸びません。

伸ばそうとするなら、手のひらを横に回すようにして筋肉をひねることで少しだけ伸びてくれます。

しかし、大胸筋という胸の筋肉みたいに心地よさが出るほどには伸びてくれないのです。

こういう伸びづらい筋肉というのは疲労が溜まりがちです、ふくらはぎ(下腿三頭筋)やハムストリングス(腿裏の筋肉の総称)なんかも少し伸ばしづらいですよね。

しかし、この上腕二頭筋はその伸ばしづらさから、いつも筋疲労が残るという方が多いです。

そのほかには大胸筋が止まる肩の前あたりですね、この辺もストレッチはできるのですが、かなり肩ごと後ろに回さなくてはいけないので意識をしないと伸ばしづらいところです。

ここら辺の筋肉は私も疲労を残しやすく、ケアをしないとだんだん痛くなってきます。

そこで登場するのが鍼です。

私も週に一度くらいは自分で自分の上腕部に鍼をします。

上腕二頭筋、上腕筋、肩前面、上腕三頭筋・・・

腕周りは疲労が溜まりやすいので、自分で圧を加えてみて溜まっているなと思うところにアグレッシブに鍼を入れます。

だいたい5-6センチは入るのではないでしょうか(かなりの個人差があります)。

もちろん、トレーニングをしていない人は2-3センチはいればいい方でしょうし、写真のような筋骨隆々の人であれば6-7センチは入るでしょう。

ポイントは上腕二頭筋よりも奥の上腕筋の方が疲労しやすい感じが多いです。

ズンと重さが出るくらいまで鍼を入れて5分くらい放置、というのを各部位に行なっていきます。

これでかなりしっかりと緩んでくれます、実際に私もこれで緩めることでトレーニングパフォーマンスがかなり上がっております。

トレーニングはフォームによって疲労が溜まりやすい場所にも個人差があります、ストレッチで取れづらいということは、そういう部位だから仕方がないという筋肉があることも視野に入れてメンテナンスを行った方が結果的なパフォーマンスも上がります。

腋窩(脇の下)の奥の方の筋肉なんてなかなかストレッチできませんよね。。。

真面目にトレーニングをやればやるほど細かい筋肉が痛んで気になってきます、ぜひ未体験の方はメンテナンスに組み込んでみてはいかがでしょうか?

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