この時期に多くなるのが年末掃除をしていて腰を痛めましたというお話です。
私はある程度トレーニングをしたりしているので、こういうふうに身体を使うと腰やられるよねっていうのがわかっているのであまりお掃除で痛めたりしないのですが、大掃除となると重いものを取り出してから拭き掃除をしたりするので腰を痛めやすいんですよね。
地面から持ち上げる時には腰を丸めると痛めやすかったり、置くときも腰を曲げるのではなくてしゃがんで足で下ろすということを習慣づけないと一気に腰をやられます。
腰痛っていうのは分かりやすくいうと足が攣るのと同じような原理でおきます。
腰に負担がかかりすぎて過収縮を起こすっていうのが一番多いのですが、中にはそれで骨の位置がズレたり、その過程で椎間板が飛び出たりして椎間板ヘルニアになってしまったりします。
なので、この時期に「大掃除で腰を痛めてしまって・・・」という方が結構来院されるんですよね(笑)
じゃぁなんで鍼が効くのかというと、これも前からちょこちょこ書いているのですが、鍼というのは筋肉を緩める効果があるんです。
これは科学的にも立証されていて、「ブルーベリーを食べると目に良い」みたいなファジー(古)なお話ではなく、私の普段の鍼施術もこの緩みで効果を出しています。
どうして緩むのかは確実にはわかっていませんが、【弛む】というのはわかっているんですね。
筋肉というのは収縮するのは得意なんですけど緩めるのはとても苦手な器官なんです。
なので、一度過収縮を起こした筋肉を放置していてもなかなか弛まないために痛みが残り続けているようです。
このことは死後硬直という現象で説明ができ、人の体はエネルギーによって力が入るのではなく、筋肉を弛めるためにエネルギー(ATP)を使用しています。
なので、なくなった後はエネルギーが供給できないために緩まない→死後硬直が起きています。
年末に近づくほどどの鍼灸院も患者さんは増えますし、年末年始などはそもそも開いていないということも起こってきます。
痛みが出てしまった時にはなるべく早めに鍼灸などで対応することをお勧めします。
