以前ももしかしたら書いたかもしれません。
先週、ディズニーランドに行ってきたというお話を書きましたが、私はディズニーランドは子供のための場所ではないと思っていましたし今でも思っています。
これは子供が楽しむ場所ではないという意味ではなく、【子供が優先されないといけない場所ではない】という意味です。
東京ディズニーリゾートという観点で見ると、実はディズニーシーというのは元々【大人が楽しめるディズニーランド】というコンセプトで考えられていたそうです。
なので、できた当初からディズニーシーではお酒が提供されています。
ディズニーランドでは「クラブ33」と言う秘密のレストランでしか提供されていませんでした。
私が働いていた頃、ディズニーランドはまだ10-15周年の間。
その頃はまだ遊園地というものが『どちらかというと子供の場所』であり、後楽園ゆうえんちのようにヒーローショーや着ぐるみが園内を歩くような場所でした。
ジェットコースターなどはあるけれど、基本的には子供の方が楽しめる場所です。
そこからディズニーランドは【テーマパーク】と言う遊園地の亜種として登場しました。
ディズニーキャtらくたーやコンセプトでちゃんと統一されており、世界観(テーマ)をガッチガチに守った遊園地みたいな感じですね。
当時、ミッキーマウスやミニーマウスというのは今よりも低年齢層のキャラクターで、子供向けの文具やお菓子によく見かけました。
なので、実際にミッキーやミニーに会えるというものが前面に押し出されていたんですね。
大人はあまり興味がなかったので。
しかし、ディズニーランドが誕生するとすぐにキャラクターもさることながら園内のサービスやホスピタリティというものに注目が集まりました。
ディズニーではなくオリエンタルランドが運営することによる他のディズニーランドにはない世界観です。
そこからさらにショーやパレードが始まり、他の遊園地とは比べ物にならないクオリティのショーが見どころとなりました。
そうなるとディズニーランドというのはキャラクターに合う場所とクオリティを体感する場所の日本柱にな理ますよね?
だからデートスポットとしても注目されるんですよ。
この時点で【子供のための場所】ではないですよね?
そこから年月はたち、40周年を超えてくるとどうなるか。
現在ディズニー映画というのは子供が楽しむようなものばかりではなくなっています。
ではミッキーやミニーがどの映画のキャラクターで何をしたキャラクターなのかって・・・・・知りませんよね?
今一番知名度があると思われる「アナと雪の女王」でさえ10年以上前の作品です。
最近実写化で大爆死した実写版「白雪姫」(豪雪アマゾネスとからかわれている)の元のアニメーションは、世界初の長編アニメーションで1937年の作品です。
先日も「白雪姫と7人の小人」と言うアトラクションに乗ってきましたが、働いているキャストでさえ働くまではみたことがないでしょうし、あのアトラクションはもうホラーの領域です。
乗った子供はほぼほぼ確実に泣きますし、あれに乗ってから映画を見たいと思う子供なんていないでしょう。
映画を見て内容を理解した上で乗れば楽しめると思います。
つまり、ディズニーランドというのは子供でさえ『世界観を楽しむ場所』なのでキャラクターに会いに行く場所ではなくなってきているのが現実なんです。
そうなってくると、ディズニーランドはどちらかというとディズニーを知っている大人たちが楽しむ場所へと変化していますし、そういう人向けにグッズ販売もしている訳です。
優先入場も有料になりますし、ディズニーの世界に入り込めるホテルも激高になるんです。
でも、そういうものを買う人たちのおかげで子供が楽しめているんですよね。
間違えてはいけないのは「子供も」楽しむ場所です。
なので、大人が優先という訳でもありません。
1500-2000円の優先入場が欲しいのであれば、その分お土産なり何なりを我慢するなり、ディズニーランドに行くからそれだけは欲しいと親が払ってあげるなりの努力は必要だと思っています。
もしくは待ち時間を待てばちゃんと乗れるのですから待つ努力も必要だと思っています。
何でもかんでも子供が子供がと言っていては運営も成り立ちませんし、子供を最優先にしてしまうと今度は楽しみに来ている大人が嫌な思いをします。
これは今も昔も変わりません。
ディズニーという映画コンテンツなどの特性を見るとメッセージ性の強いものが昔から多いですし、子供が見る視点と大人の視点は違います。
これはわざとそういう作りにしているのですから、ディズニーが最初からターゲットが子供だけではないというのはわかると思うんですよね。