鍼の効果で最も聞きやすく実感しやすいと思うものに筋疲労があります。
私自身、トレーニング頻度は少ないものの、一度のトレーニングで筋肉に与えるダメージは人より多い方だと思います。
私は週に1-2回ほどしかトレーニングをしていません、これにはいくつか事情があり、腰椎のすべり症というものを持っていて、あまり腰に負担をかけると足にしびれが出てきてしまいます。
もう一つは、これは体質なんだと思うのですが、トレーニングによる筋疲労が人より取れづらい気がします。
一つの部位がきちんと回復するまでに5-6日ほどかかります。
トレーニング中は少し感覚が繊細なのか、痛みや疲労感が残っているとどうしても集中できないのです。
なので、きちんと回復してからトレーニングできる頻度として週に1-2回というのは私には最適な回数な気がします。
そう思う理由として、きちんと筋肥大を起こしているという点でしょう。
私自身あまり気づかないのですが、今年に入ってからトレーニングでの追い込み方を昔のようにギリギリまでやってみることにしました。
あまりやり過ぎると腕に筋肉が急につきすぎて腕がしびれていたりしたのですが、今回はその自粛も振り切って追い込んでみました。
すると、週に3-4回ほどトレーニングをしてきたころよりも扱う重量が増え、周りの人から筋肥大を指摘されることに気が付きました。
やはり、トレーニングにおける回復というのはとても重要な要素なんだなと実感できます。
さて、どうしてここに鍼灸の話題が入ってくるかといいますと、ちょっとした人体実験としての実感があるからなんです。
昔から(週に3-4日やってたころから)とても気になっていたのは、筋疲労の残り感なんです。
同じ部位を3-4日間隔で休息させていたのですが、どうしても疲労が残ってきます。
筋肉痛の痛みと奥で残る疲労感はまた少し違って、うまく言えないんですけど筋肉痛はないんですがストレッチしたときに重くうずくような疲労感なんです。
この疲労感をきちんと取りたいと思うと、それこそ1週間以上の休息期間がかかります。
そこで、この疲労感を感じる部位を自分で触ってみると、やはり筋肉の緊張が感じられます。
これは他人ではなく自分で触るからこそ分かる感覚だと思うのですが、探ったときに張っている部分=疲労感を感じている部分な事が多いんです。
ベビーなトレーニングや、スポーツで疲労することが多い方であれば、なんとなくわかる感覚ではないでしょうか。
個人差のある感覚だと思うのですが、疲労回復がとても速い人は筋肉も付きやすいと思いますし、この疲労感が残る人はなかなか成果が出なかったりする気がします。
そこで、せっかくの鍼灸師なので、その疲労感があるところに自分で鍼をしてみることにしました。
だれかに打ってもらうのではなく、自分で自分に鍼をしました。
そのほうがピンポイントで疲労部位に当てることができるからです。
私の場合、ストレッチのしづらい二頭筋の筋腹に疲労を感じることが多く、更にその奥の上腕筋も疲労度が高いことが多いのですが、その緊張部位に鍼すると・・・
かなり緩みが出る気がするとともに、ストレッチした時の伸び感がやはり格段に違います。
トレーニング前日などに残っている場所に対して鍼をするのですが、やはりパフォーマンスが上がっているように実感します。
もちろんこれはあくまでも主観なのですが、自分で自分に鍼をしたときの筋疲労の感覚というのをあまり感想として書いているものがないので書いてみました。
私は、ウエイトトレーニングやボディビル、コンタクトスポーツで疲労がたまっている方にお勧めしたいのはやはりこのどうしても残ってしまう筋疲労に対する鍼のアプローチによって、結果的にパフォーマンスを上げたりけがを予防できるという実感がここ半年くらいある気がします。
自分で自分にやってみたからこその感想なのですが、「○○と言われています」とか、「○○の研究では」と言うことも大事だと思うのですが・・・
私は実感していることは少なくても効果があることであると胸を張って言えることだと思っています。
伸び悩んでいたり疲労が取れないと悩んでいる方、ケガの治りがいまいちだなと思っている方は是非一度お試しになってみてください。