JR・大江戸線 東中野駅から徒歩2分、中野区東中野の鍼灸院 Five Elementsです。
最近、賃金の値上げについて色々とニュースになったりしていますが、その度に呪縛のように報道されるのが就職氷河期世代の話。
1970-1985年ごろに産まれた人たちなのですが、私もドンピシャで当てはまっているんですよね。
私の場合は大学卒ではないのですが専門学校やその後アルバイトでやりたい仕事をしていたので正社員を探す頃には「大学生の就職活動氷河期」みたいな話が出ていました。
この世代の人たちはとにかく仕事に恵まれない世代で大学新卒の就職が本当に過酷だったという話もさることながら、ちょうど私が正社員を探している時期には派遣労働の規制解除があり正社員雇用が一気に減った時代でした。
仕事の選択が正社員かアルバイトかという感覚から一気に派遣労働という雇用形態が増えて三つの雇用形態の中で一番大きいウエイトを占めるのが派遣労働になりました。
仕事内容も正社員と同じなのにお給料だけが少ないとう言う悲劇の労働形態ですね(これは今もあまり変わっていないのかも)。
私たちの世代で厳しかったのはそれだけではなく、親の世代は団塊の世代なので正社員で働くことが当たり前、アルバイトはお遊び、派遣労働は正社員になれない落ちこぼれみたいな目で見てくることです(両親含む)。
そもそも仕事がないと言うことを親たちが理解しないので、こちらが仕事を選り好みしているみたいに思われるわけですよね。
私の両親も同じ感じでした、そもそもハローワークなんかに行ってもそう言うところで募集している会社はろくな会社がいないんですよ。
面接行ったら1時間待たされて適当な面接して終わりみたいなところもあったりしたし、苦労してやっと採用されたら出勤初日で「お前は大学も出ていないんだから黙って言うことを聞いていろ」みたいにパワハラ全開だったり、仕事なんてないのによる21時くらいまで残業させられたりとさまざまなことがあり、正社員恐怖症になった覚えがあります。
更に派遣労働なんていうのも男で仕事があるのは30歳まで、派遣が長いと履歴書で落とされるし、でもそもそも正社員募集なんてないしと踏んだり蹴ったりな時代でした。
更にそこに【リーマンショック】が訪れます。
ただでさえ30代の派遣社員の仕事が少なかったのにこのリーマンショックで募集自体がなくなったのです。
私はそこで資格を取得するために学校に行って今の鍼灸師という仕事になるのですが、もしそこで方向転換をしなければ今頃どんな人生になっていたのか想像するだけで寒気がします。
この頃になると今度は下の世代から「就職氷河期なんて甘え」みたいに言われるわけですよね。
私はずっと世界というか日本の政治を恨みながら生きてきたわけです(笑)
でもやっと最近になって政治の責任というものが明るみになって、その時期に生まれた人たちは軒並み不遇な扱いをされているということを明るみに出るわけです。
仕事がないんだから仕事にスキルなんて養われるはずもなく、今みたいにSNSを活用して自分で仕事をするなんていう方法もなく、いまだにキッツイ世代だなって思います。
何より頭に来たのは超好景気だったバブル世代が自分たちの枠組みで話をしてくるので「仕事なんていくらでもある、やる気がないから社員になれないんだ」みたいに言ってくることでした。
そもそも40-50代の引きこもりが多いのも正直納得できるんですよね。
私は今は自営業ですが、やはり消費税が8→10%になってから一気に不景気になったよなって実感しています(売上などを比較して)。
そろそろみなさんのお給料が上がって、うちみたいなカスタマーサービスに気安くなる時代になってくれるとありがたいなと思いつつ、同世代の会社員の方たちが少し心配になるこの頃です。