去年も色々と熱中症については書きましたが(その時のコラムはこちら)、本来であれば体温というのは暑くても寒くても35-36度くらいで一定に保たれているものが、暑さで調節できなくなってしまうものを熱中症と言います。
脱水症状などが起きて、いち早く体温を下げなければいけないのですが、一番体温を下げるのに効率がいいのは体表面をなるべく空気に触れさせ、気化作用を促すことなんです(もちろん冷たいプールに入ったりするのが一番ではあるのですが、そうそう横にプールはないので)。
氷で首筋、腋窩、大腿部内側をしっかり冷やすのと共に、扇風機などでとにかく体表温度を逃します。
もし霧吹きなどがあれば、霧吹きで体表を濡らしてどんどん風で熱を飛ばすというのが一番効率が良かったりします。
重度の熱中症になればなるほどとにかく体温を下げる必要と水分・塩分を補給する必要があり、手っ取り早いのは日陰で肌の露出を上げて風でどんどん体表熱を飛ばすのがいいと思います。
その間に氷で冷やし、薄いスポーツドリンクなどで水分を補給していくのです。
もちろんこれを手早くできる人なんてあまり近くにいないでしょうから、気分が悪そうな人がいれば日陰に誘導してあげるというのが一番の予防です。
今年は酷暑なんて言われているので、皆さんも気をつけてくださいね。