さて、この二つ、実は意外と通じるものがあると思うのです。
以前も書いたかもしれないのですが、鍼もマッサージも私の個人的な意見を言わせてもらうと相手に対して良いエモーショナルなものがあればあるほど効きがいいと思っています。
この前も書きましたが、楽器を演奏するにしろ、歌を歌うにしろ、自分のために奏でる曲は相手の感情をあまり刺激しないのではないかと思っています。
鍼というのも同じで、「治してやる」という感情で鍼をすると大抵失敗することが多いように感じます。
その人の現在の症状や困っていることを細かく聞いていくことで、その症状を何とかしようと共感することでより効果を発揮するのではないかなと。
これはオカルトな話だけではなく、そうすることで感覚が研ぎ澄まされるので、原因であるものを特定する集中力につながるとも思っていますし、オカルトな部分も多分に含んでいると思います。
鍼灸の学生時代に思ったのは、勉強ができる人で過信の多い人ほど鍼はうまくないという気がします。
この上手い上手くないというのは、相手の症状に変化を起こすことができるかという部分です。
鍼にしても音楽にしても、自分と相手が何かしら共感している瞬間というものがあればあるほどいいベクトルに向かうのだと実感します。
マッサージなんかでいうと、術者がリラックスした状態で圧を加えやすい状態であればあるほど、実は受ける側も心地よく緩むんです。
音楽も同じですよね、自分が心地よく弾けているほど相手の耳にも心地よく響くのではないかなと。
音楽にしても鍼にしても、共感というものがいい効果を生み出すのだと思っています。